映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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23.44
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  • 原稿種別: 表紙
    p. Cover1-
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
  • 原稿種別: 目次
    p. Toc1-
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
  • 和田 裕一, 加藤 孝義
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-41
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では, 持続的注意の視野特性について, 二重課題法を用いて検討した.主課題として, 円環状に配列したガボールパッチを40分間継時的に提示し, 被験者にはその中に他とは異なる特徴を持つガボールパッチが含まれているか否か, また含まれていた場合にそれは左上, 右上, 左下, 右下のいずれの視野に出現したかについて反応するように求めた.副課題は音刺激の周波数弁別課題であった.主課題の結果に関して, 左視野に提示された刺激に対する知覚的感受性(A')は右視野と比べて高いが作業時間の経過とともに比較的急峻に低下するのに対して, 右視野におけるA'は左視野と比べて低いながらも作業時間の影響を受けにくいことが示された.これらの結果から, 持続的注意の機能的ラテラリティ特性について議論された.
  • 滝浦 孝之
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-42
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    従来扱われることの少なかった閾上での視覚系の時間的加重に関して、刺激の弁別と視覚マスキング法という2つの精神物理学的手法により検討した。持続時間と強度の積が一定である刺激群に対しては、閾と同様に閾上でも完全な時間的加重が生じ、またその限界点(閾上臨界持続時間)は刺激エネルギー水準により変化した。また同一のエネルギー水準で比較した場合、二重光に対する加重の限界点は、単一光に対するそれより短かった。これらのことは、閾上での視覚系の時間的加重のモデル構築の際の方向づけを与えるとともに、拘束条件を提供するものであると考えられた。
  • 酒井 浩二, 乾 敏郎
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-43
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    本稿は, 単一の閉図形が視覚短期記憶でどのように表現されるかに関する特徴分節モデルを提案する.モデルでは, 獲得, 記憶保持, 判断の3過程の作用により記憶感度が説明された.モデルの主な仮定は以下の4つである.(1)各凸部の特徴ごとに生じる記憶ノイズにより図形は忘却される, (2)各凸部の特徴に生じる記憶ノイズは図形の複雑さに関わらず一定である, (3)記憶容量内の図形では記憶ノイズが生じる確率は0に近い, (4)記憶ノイズは保持時間の線形関数として増大する.シミュレーションの結果, 酒井・乾(1999a, 1999b, 1999c)の心理実験結果が本モデルによりうまく説明されることが示された.分節された各凸部の特徴部分が並列的にリハーサルされて視覚短期記憶に保持されることが示唆された.
  • 杉尾 武志, 乾 敏郎, 松尾 香弥子, 松沢 正子, 中井 敏晴
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-44
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    機能的MRIを用いて非典型的な視点から物体認識を行う際に関与している脳内機構について検討した。受動的な観察課題を用いることにより、典型的な視点から物体を認識する時と比較して、非典型的視点から物体認識を行う際にいくつかの大脳領野が強く活動することが見られた。まず、紡錘状回と下側頭葉後部(BA19/37)が形状処理に関与していることが示された。そして、主に上頭頂小葉を中心とした頭頂葉後部(BA7)と運動前野が対象物の視空間的処理と感覚運動的知識の検索に関与していることが推測された。こうした結果は、非典型的視点からの認識において物体に対する行為を行うために必要な情報の利用を示唆するものである。
  • 松井 利一
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-45
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    フーリエ運動検出機構のモデルとしてエネルギー型運動検出モデルが利用されるが、その正当性が保証される条件に関しては必ずしも明確になってはいない。本論文では、2フレーム仮現運動の運動錯視現象と連続仮現運動のフーリエ運動検出機能崩壊現象に着目し、両現象に対するエネルギーモデルの再現性能を評価することにより、エネルギーモデルが具備すべき条件を明確化する。その結果、両現象が共に再現できる為には、エネルギーモデルの2種類の時間フィルタがヒルベルト変換の関係を満たし、かつ視覚系と同等の広い帯域幅を持つ必要性のあることが示される。これは、フーリエ運動検出機構にはヒルベルト変換型時間フィルタが存在すること、及びその帯域幅の広さにはそうでなければならない理由が存在することを計算論的に示唆している。さらに、フーリエ運動検出機能の崩壊メカニズムの詳細についても計算論的立場から明確化される。
  • 寺本 渉, 喜多 伸一
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-46
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では偏心度効果が拡大・縮小パタンの視覚的検出に及ぼす影響について視覚探索のパラダイムを用いて検討した.被験者は複数の妨害刺激(拡大パタン/縮小パタン)の中からターゲット(縮小パタン/拡大パタン)を探索した.実験ではターゲット中心配置条件と周辺配置条件とで反応時間を比較した.中心配置条件では拡大・縮小パタンの検出に差異は認められず, 周辺配置条件では両者の間に探索非対称性が認められた.ターゲットの位置による反応時間の差異は, 注意及び視覚機構の二重性が影響を与えたものと考えられた.しかし, 周辺配置条件で認められた探索非対称性はこれまでの報告されたものと明らかに異なった.
  • 櫻井 研三, Hiroshi ONO
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-47
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    我々は, 前後の頭部運動に連動して拡大・縮小するランダムドット運動視差ディスプレイの観察において, 奥行と運動のトレードオフが存在することを見いだした.水平か垂直の正弦波状奥行面をシミュレートして, それらの奥行面から知覚される奥行量と運動量を測定した.知覚された奥行量は単眼視条件よりも両眼視条件で小さく, 反対に, 知覚された運動量は単眼視条件よりも両眼視条件で大きかった.視覚系が奥行に変換できない網膜像の位置変化は, 運動として知覚されることが明らかにされた.
  • 林 武文, 深谷 賢, 乾 敏郎
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-48
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    動的なランダムドットパタンを用いた心理物理実験により、運動視差による単眼立体視の面再構成過程のメカニズムについて検討した。眼球運動の測定により、刺激の平均ドット速度に追従する滑動性眼球運動を確認し、網膜上には純粋な視差成分だけが投影されていることを示した。次に、HMDを用いた実験により、面の凹凸の決定は平均速度場の方向の検出の直後になされ、観測者の頭部を固定した場合には滑動性眼球運動が、また頭部を動かす場合には前庭動眼反射による眼球運動が付随することが明らかになった。さらに、面の不連続を処理する線過程が存在し、面の曲率が計算されている可能性を示し、正則化理論に基づく面再構成過程のモデルについて考察した。
  • 清水 俊宏, 矢野 澄男
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-49
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    反復回転する広視野視覚刺激と、これに同期して音像が移動する聴覚刺激とを同時に提示した場合の重心動揺への誘導効果について検討した。反復回転する視覚刺激に対して、音像を同相で反復移動させた場合では、視覚刺激の画角を増加させると、聴覚刺激を逆相で提示した場合よりも重心動揺への誘導効果が増加した。これらの結果より、視聴覚刺激による同時提示の場合では、視覚刺激もしくは聴覚刺激による重心動揺への個別の誘導効果が単純に加算されるわけではなく、視聴覚刺激による相互作用が存在している可能性を示した。そして、視聴覚刺激間の相互作用による誘導効果は、視覚刺激の画角に依存し、広視野視覚刺激によって若干増強されることが示唆された。
  • 草野 崇, 二口 聡, 森 周司
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-50
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    Ward & Mori(1996)と二口(1998)は1区間強制選択法を用いて、注意手がかりが純音強度弁別能を上昇させることを明らかにしている。しかしながら彼らの実験において、被験者が前の刺激音や手がかり音を強度判断の規準として用いていた可能性が考えられる。そのような可能性を取り除くため、本研究では2区間強制選択法を用いて注意手かがりの効果を検討した。2実験の結果では、先行研究と同様に刺激音周波数をランダムに変化させることによって弁別成績は低下したが、手がかりの呈示によって弁別成績は上昇しなかった。
  • 森 周司, 二口 聡
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR99-51
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    本稿では、純音強度弁別における聴覚注意について検討した一連の研究(Futakuchi & Mori, 1999; Mori & Ward, 1991, 1992; Ward & Mori, 1996)を報告する。我々は1区間強制選択課題において純音信号の前に周波数手がかりを呈示し、その注意誘導効果を測定した。その結果、(1)手がかり音は聴取者の注意を信号周波数に誘導し、分解能を向上する、(2)視覚的な手がかりは音楽家にのみ効果を持つ、(3)信号と手がかり音を異側耳に呈示しても誘導効果は変化しない、(4)注意誘導効果は手がかり音呈示後200msecから2000msecまで持続する、ことを明らかにした。
  • 原稿種別: 付録等
    p. App1-
    発行日: 1999/07/15
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
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