従来X線画像計測には, 単一ピンホールを用いてきたが, 高分解能を得るためには, ピンホールの径を小さくするする必要がある.しかし, これは, X線の捕集効率が小さくなる欠点がある.本論文では, 単一ピンホールの代わりにm-系列に基づくマルチピンホールをもつURAカメラを用いて, イメージングを行った.URAカメラは, 2次元平面像では, artifactのない完全な再生像が得られ, ノイズ抑制効果も確認できた.また, URAカメラ自身が大きな立体角をもつため, 3次元的広がりをもつ物体に対してトモグラフィー分解能をもつ.今回は, トモグラフィク分解能について定量的評価した結果を報告し, この分解能の改善法を提案する.
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