熱画像は保守点検時に異常検出のため利用されているが, これを自動で検出しようとした場合, 似た熱パターンが画像全体に現れたり, また, 装柱している電柱の熱パターンの影響を受けるため, 異常の検出が困難であった.そこで, 配電機材の抽出には, ピンがいしや耐張がいし, 開閉器は3相で装柱されていることが多いため, この装柱パターンとステレオカメラからの距離情報とを利用して誤抽出を防ぎ, 異常検出には, 異常部分は局所的に温度が大きく変化することを用いて検出するようにした.赤外線カメラの熱感度が不足しなければ, 開発した手法は天候, 季節, 時間によらず異常検出可能であったことを報告する.
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