High Dynamic Range映像対応の 4K解像度放送用システムカメラ及びディスプレイを用いて , 映像制作検証を行った. シーン輝度のダイナミックレンジが広い屋外ロケーションでの撮影 , スタジオ照明環境でのライブ制作, 屋外スタジアムにおけるスポーツ番組ライブ制作の検証を行った . S-Log3の光電変換特性で撮像したカメラ映像を , 今後の放送用 HDRフォーマットの候補である Hybrid-Log Gamma(HLG)方式と Perceptual Quantizer(PQ)方式に基づく光電変換特性に変換し , ポスプロでのグレーディング処理を反映させた映像のビデオ信号レベルと画面表示輝度レベルの関係を考察した .特に輝度の高い被写体において高い HDR効果を得るためには、その被写体を SDRで撮影する時より画面表示輝度レベルを高く設定する傾向になることが示された.
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