映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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25.29
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  • 原稿種別: 表紙
    p. Cover1-
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
  • 原稿種別: 目次
    p. Toc1-
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
  • 木下 聡, 齋藤 豪, 中嶋 正之
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-29
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    画像処理などによって得られる輪郭は不連続な曲線となることがある.そこで後段の処理のために補間を行い, 連続にする必要がある.曲線を補間する方法として多項式を用いる方法などがあるが, 端点を持つ曲線など任意の曲線への適用は難しい.本稿では曲線の式を当てはめずに, 画像中の各ピクセルに対して曲線の存在可能性を求め, その値の大きいピクセルを結ぶことにより曲線どうしを滑らかに補間する方法を提案する.本アルゴリズムでは曲線の存在可能性を画像全体に対し一様に求めるため画像に関する特別な知識を必要としない.本アルゴリズムで用いるフィルタのサイズと画像中に存在する曲線の曲率との関係についての実験を行い, 適切なフィルタサイズについて検討した.また実写画像について実験を行い曲線の接続が可能であることを確認した.
  • 和田 文雄, 岩田 満, 田野 俊一
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-30
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    自動車の運転などの高認知負荷環境下において, 多種多様な形態, 手段や形式を用い, かつ個々のユーザの特性に適応していく情報提示システムの実現を目標としている.そのシステムにおいて重要な構成要素の一つである, 多種多様な提示の形態, 手段や形式を生成するために必要となるユーザの認知負荷状態を推定するモデルについて検討し, 三つの仮説を立てた.そのモデルの仮説を検証するために, 多種多様な提示の形態, 手段や形式の組み合わせに対して, 被験者がどのような反応を示すのかを検証する基礎実験を行った.その実験結果より, 提示の形態や手段, 形式ごとの組み合わせの種類によって, 被験者に対する認知への影響があることがわかった.さらに, モデルの仮説との関係を検証し, 仮説が有効である可能性が示唆された.
  • 松井 利一
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-31
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    鮮鋭さの判断に基づく最適視距離特性と鮮鋭さ判断の視覚的要因に対する説明可能性は、鮮鋭さ評価尺度の良さを評価する一つの尺度になり得る。この観点から本報告では、協調視覚モデルの応答出力(評価関数値)を用いた新しい鮮鋭さ評価尺度を線幅可変の一般化ナイフエッジ画像に適用し、上記2特性の理論的説明可能性について検証する。その結果、(1)画像伝送系帯域幅と鮮鋭さの関係が理論的に再現でき、(2)最適視距離の存在が理論的に示せ、(3)帯域幅と最適視距離の関係は、帯域幅が広い場合に最適視距離が線幅に依存した一定値になる特性と、帯域幅の減少による最適視距離の増大特性に於て従来の実測結果と一致し、(4)鮮鋭さ判断の視覚的要因が本モデルから説明できることが示される。以上の結果は、本提案尺度が鮮鋭さの評価尺度として有効であると同時に、鮮鋭さに関する人間の判断基準に則した尺度であることを示唆する。
  • 川崎 順治, 森 憲久, 加藤 恭子, 飯島 泰蔵
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-32
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    本研究の目的は外界・網膜・脳を通じて行われる視覚神経の情報処理能力の様相を解析するための視覚モデルを構築し、このモデルを用いて各種変調画像の主観評価の優劣に対応する客観評価法を構築することである。Girl, Moon Surrace, Milkdrop, 円柱の画像を使った時による各種変調方式の優劣の比較とITU-R、系列範疇法を使った主観的評価の実験を行った結果、主観評価の優劣の関係と視覚モデルの近似度を用いた客観評価の優劣の関係がほぼ1対1の関係になっており主観評価とほぼ一致する客観評価法が示され、有効な結果が得られたので報告する。
  • 川崎 順治, 橘 健太郎, 北村 直人, 加藤 恭子, 飯島 泰蔵
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-33
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    人間は、1画素ごとには白黒の2値画像を見ても全体を眺めると、擬似濃淡画像として認識できる経験をしている。我々は今までに、外界・網膜・脳を通して階層的に行われる視覚モデル、等価近似法を構築し, 各種変調画像の画質評価法を提案した。本稿の目的は, 従来の等価近似法の窓枠の変化するところが見つけにくい場合があるという問題点を改良した等価近似法を提案することである, 窓枠を固定しパルス密度4分割法、組織的ディザ法、平均誤差最小法、単純2値化法、誤差拡散法の主観的な優劣が近似度で評価でき, 新しい等価近似法の有効性が示された.更に, 新しい等価近似法による評価が正規の視覚モデルの方法、等価近似法による近似度の評価とほとんど同精度で評価でき, 更に簡便な方法であることが明らかになった.
  • 神谷 直孝, シラジ メディ ヌリ
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-34
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    皮質内抑制性細胞は有線皮質(1次視覚野)の単純細胞, 複雑細胞などの方位選択性の生成過程に関して重要な役割を果たしていると考えられている.生理学的な実験より, 皮質内抑制性細胞も方位選択性を持っていることが判明している.すでに, この抑制性細胞の方位選択性の計算モデルが提案されている.そのモデルの特徴は次の通りである.(a)階層的マルコフ確率場(HMRF)を使用, (b)最大事後確率推定(MAP推定)によって計算目標を定式化, (c)MAP推定を求めるため, 並列アルゴリズムである一般化ICM寸法(GICM)を使用.本論文では, この計算モデルをニューラルネットワークで実現し, シミュレーションによって, その有効性を確認する.
  • 八木 哲也, 鵜殿 直嗣, 亀田 成司
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-35
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    視覚情報処理は、現在の直列逐次型コンピュータが最も不得手とする問題の一つである。一方生物は視覚情報処理をいとも簡単に実行する。本研究では、脊椎網膜の構造を模擬したシリコン網膜を用い、脳の視覚野の並列計算にヒントを得たアルゴリズムによって、奥行き検出を実時間で実行する試みについて述べる。本研究で採用されたシステムとアルゴリズムは、ロボットビジョンの新しい展開に結びつく。
  • 渡辺 孝弘, 藤井 明宏, 高木 晃二, 頂 康宏, 村瀬 嘉史, 塚本 明利
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-36
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    虹彩パターンを用いた個人認証方式は, 非接触で認証が可能な点が特長の一つとなつている.本稿では, この特長を活かして新たに開発した, 虹彩撮影までの手順を自動的に行う個人認証システムについて述べる.このシステムは, ユーザの顔を撮影するための広角カメラと虹彩を撮影するための狭角カメラとから構成される.広角カメラで撮影された顔画像から目位置を検出し, その位置を狭角カメラで撮影して得られる虹彩パターンを用いて個人認証を行う.本システムによる個人認証実験を行い, 本システムの個人認証システムとしての有用性を確認した.
  • 小波 悟, 星野 聖
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-37
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    単眼カメラにより奥行き運動を伴う手話動作要素推定を行うために, 3次元要素の多面体で構成される片腕あたり7自由度の3次元人体モデルを用意し, 単眼カメラからの2次元動画像を当てはめるシステムを構築した.また, 顔や他の身体部位による自己遮蔽こもロバストな処理を実現するため, 3フレーム前までのオプティカルフローをもとに現時刻の連動指定を行った.本方式では, 3次元人体モデルが画像上の図形に当てはまるように3次元パラメータを設定するトップダウン方式と, 既に得られた情報を用いて画像上の特徴量から3次元パラメータを得るボトムアップアップ方式とを交互に行い, 矛盾を解消しながら解析を進めていく.本システムを用いて, 静止, 直線, 円, 円弧, それらの組み合わせ, といった動作要素を持つ動作の運動指定を行ったところ, 高い精度でのジェスチャ追跡を実現することができた.また, 特別な専用ハードウェアなしにコンピュータグラフィクスにより3次元動作を再現する実験でも, 1フレーム当たり340msのジェスチャ再現が可能であった.一連の結果は, 本システムが単眼カメラによる3次元手指運動推定に有効であることを示していた.
  • 李 麗明, 林田 祐樹, 八木 哲也
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-38
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    網膜変性を持つ患者に対し人工網膜を移植し、変性を免れ生存している神経細胞を直接電気刺激する事により、部分的に視覚を呼び起こすことが期待されている。適切な移植用人工網膜を開発するため、trans-retinal電流刺激に対する神経節細胞応答の時空間特性を生理実験により解析した。記録した細胞応答には典型的に2つのタイプがあった。一つのタイプは、刺激電流の振幅を50-200μAの間で変化させても一定の応答遅延時間を示した。もう一方のタイブは、同一刺激を用いた10回の試行においても応答遅延時間は一定で無く、刺激電流の振幅を増加させると遅延時間は短くなった。これら二つのタイプの応答の閾値は10-50nCであった。ほとんどの場合において、今回用いた電流刺激は限局した範囲の神経節細胞を興奮させた。網膜を電荷10nCで刺激した場合では、刺激位置から約300μm離れた場所の神経節細胞を、およそ50%の確率で興奮させる事が示唆された。
  • 寺澤 靖雄, 八木 透
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-39
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    工学的手法により視覚を回複させる人工眼の研究が国内外で進められている。本研究の目的は、人工眼に必要ときれる機能を求めことである。そのために、実時間画像処理を用いて外界の視覚情報を人工眼による触覚へ変換・提示するシミュレータを開発した。次に、日常生活において典型的なタスクの一つとして「読字」に着目した。関発した人工眼シミュレ一夕を用いて、人工眼使用時の読書能力を推定した。その際、読書能力テストMNREADを用いることで読書能力を定量的に評価した。実験の結果、人工限における電気刺激の段階数として4〜8段階程度が適切であることが示唆された。
  • 星野 聖
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-40
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    ヒト乳児に見られる原始反射に注目し, ヒトと同様の筋一骨格構造と筋収縮特性を持つロボットアームに原始反射様の動作を発現させ, 各筋への出力パターンを明らかにすることを試みた.さらに, 出力パターンの量的および時間的なパラメータを変えることにより, どのくらい精緻で複雑な随意運動が発現可能であるかを実験的に検討した.
  • 長谷川 大, 明石 正和, 久米 祐一郎, 曽根 順冶
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-41
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    近年、仮想環境下へ視覚に加えて前庭感覚表示が行われるようになった。人間は自己運動を視覚、前庭感覚、体性感覚を総合して知覚しており、より効果的な情報を提示するめにはこれら感覚間の特性を明かにする必要がある。本研究では視覚情報と加速度を鉛直方向に提示したときの自己運動感覚特性について、視野の大きさや提示する画像を変えて実験・検討を行った。提示する画像として垂直に移動する格子縞と風景画を用いたところ、風景画の場合に加速度と視覚刺激情報が強め合って自己運動感覚が大きくなることが確認された。一方、格子縞の場合には実際の動きよりも格子縞が移動する方向に自己運動感覚が引き込まれてしまうことが明かになった。
  • 石川 美乃, 神里 志穂子, 星野 聖
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-42
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    我々の研究グループでは, 沖縄の伝統的な踊りである「カチャーシー」を対象に, 全身運動に対する観察者の印象を感性評価し, その印象を生み出している運動特性や身体部位との関連性の検討を行ってきた.その結果, ある印象は「腕や指先の動き」など上肢運動と関係があることが示されたが, 下肢運動など上肢以外の運動が関わってくる印象も存在することが示唆されている.本研究では, 下肢の動きの変化だけで特定の印象を生み出す事が可能か明らかにすることを目的とし, 下肢運動のみに着目した印象と運動特性との関連性の検討を行った.さらに, 「カチャーシー」をCGで再現することによりCG映像から得られる運動の関連性の検討も行った.その結果, ヒトとCG二つの映像それぞれから与えられる印象を比較した場合, 「好み」, 「重い-軽い」, 「狭い-広い」, 「動的-静的」の印象は, 両方の映像から抽出され, 下肢の動きのみで得られる印象だと示唆された.
  • 堀田 裕弘, 櫛田 明, 村井 忠邦, 中嶋 芳雄
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-43
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    立体映像のQoSを考えるためには、符号化されたステレオ画像に対する品質評価が必要不可欠である。本稿では、符号化により生じたステレオ静止画像の画質劣化の見え方について主観評価実験の結果より検討した。左画像から立体視される物体部分と背景部分とを領域分割し、この結果を用いて2領域の画質劣化の程度を変化させて評価画像を作成した。その結果、物体部分と背景部分のいずれかの画質が低下すれば、総合画質もこれに影響され低下することが分かった。さらに、物体部分の晶質を背景部分の品質よりも向上させれば、総合画質が向上する場合もあった。
  • 水科 晴樹, 内川 惠二
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-44
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    我々は跳躍眼球運動(サッカード)時の刺激変位検出特性について調べ, 全視野に刺激を呈示した場合と, 制限した視野内にのみ刺激を呈示した場合とでは, 変位検出閾値が異なるという結果を得た.この違いが視野内の絶対位置手がかり(ここでは視野を制限する枠)の有無によるものなのか, 周辺視野のパターン刺激の有無によるものなのかは明らかになっていなかった.本研究では, この原因を明らかにするために, 絶対位置手がかりである枠の影響と周辺視野情報の影響を分離するような実験を行った.その結果, 枠には閾値を低下させる効果があり, 周辺刺激の有無によって閾値の傾向が決まることが示された.
  • 酒井 宏, 門馬 拓哉
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-45
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では, 輪郭が与えられない場合, または与えられても凹凸が曖味になる場合の, 陰影からの3次元構造知覚について検討する.輪郭からの形状知覚と陰影からの知覚を分離することにより, 陰影だけからの3次元知覚および陰影と輪郭の相互作用を明らかにする.具体的には, Gaussianおよびwhite-noiseを基にして凹凸を付加した対象に, 照明を投射することによって, 輪郭の明示性を制御した刺激を開発した.これを用いた心理物理実験によって, 次のことが示唆された. (1)輪郭が与える凹凸が曖味であっても, 陰影よりも輪郭が3次元知覚に支配的である, (2)輪郭が不可視の場合, 両眼視差によって形状が与えられても, 陰影が支配的となる, (3)濃淡の単調変化だけでなく, 局所コントラストの大域的変化などによっても3次元知覚が生じる.
  • 菊池 眞之, 酒井 宏, 平井 有三
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-46
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    Fieldらは2次元平面上のランダムな位置・方位に呈示されるガボール・パッチ群の中に含まれる, 方位・位置が滑らかな曲線に沿ったガボール・パッチ群を検出する心理実験を行い, 輪郭の曲率が小さいほど, また本来の輪郭の方位からのガボール・パッチの方位の逸脱の度合いが小さいほど, 輪郭を検出し易いことなどを見出した.本研究では, この実験パラダイムに両眼視差を導入し, 輪郭の奥行方向の傾きの不連続点の個数や, 奥行方向の凹凸性などの幾何的構造と, 輪郭の知覚のされ易さについて調べた.
  • 懸樋 大介, 塩入 諭, 竹尾 美穂, 矢口 博久
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-47
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    奥行き運動知覚のための両眼性手がかりは2つあることが知られている. 1つは両眼視差の時間的変化であり, もう1つは両眼間速度差である.本研究では2つの両眼性手がかりの有効性について, 奥行き運動知覚に対する感度の個人差の観点から検討した.用いた実験条件下において, 25名の被験者のうち18名(72%)は両眼間速度差のみに基づく奥行き運動知覚が, 24名(96%)は視差変化に基づく奥行き運動知覚が可能であるとの結果が得られた.いずれの手がかりも奥行き運動知覚に有用であることを意味する.
  • 須佐見 憲史, 金丸 剛大, 石川 和夫, 畑田 豊彦
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-48
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    この研究の目的は, 両眼立体視における知覚的な前額平行面を確認することである.この実験では, 1×1度の正方形のターゲットを, 注視点から視角2, 4, 6, 8度の距離で鉛直方向と水平方向に提示した.被験者は両眼視差を調整ながらターゲットの奥行き感を判断し, ターゲットと注視点が同じ平面と感じられる位置の両眼視差を測定した.その結果, 水平条件では個人差があり明確な傾向が認められなかったが, 鉛直条件では上方が交差視差方向に, 下方が非交差視差方向に傾斜する傾向があることを確認した.このことは, 立体ディスプレイの表示面を両眼視差ゼロとみなして表示すると, 鉛直方向の上側が奥, 下側が事前に傾斜して知覚されることを示している.
  • 福田 一帆, 塩入 諭, 李 承培, 矢口 博久
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-49
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    正弦波グレーティングを用い, 刺激の運動が, 両眼立体視に与える影響を検討した.コントラストと速度を変数として, 奥行き弁別が可能な最小の視差・視差間値を測定した結果, 視差閾値のコントラスト特性が速度の影響を受けることを見出した.また, 相対運動の有無が両眼立体視に影響していることも示され, 刺激の局所的な速度のみではなく, 周囲の速度情報の重要性が示唆された.
  • 奥山 文雄, 加藤 雅大, 徐 和廷, 坂部 長正, 関谷 富男
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-50
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    音声認識ソフトウェアを利用して入力を行う場合、認識率と入力速度が実用上は問題となる。そこで、市販の音声認識ソウトウエアを用いて10名の被験者について一般の新聞記事の認識率を求め、さらに音声入力後にキーボード修正をする方法で入力速度を計測した。結果は平均認識率は90%以上、入力速度は熟練者の入力速度程度が得られた。
  • 徐 和廷, 坂部 長正, 関谷 富男, 奥山 文雄, 具 然和, 古賀 龍彦, 川合 正和, 金川 克己, 李 奇翰
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-51
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    音声認識処理技術はなかり確立し実用面でも格段の進歩をとげている。我々は, 医師と患者の対話(問診)、所見などカルテへの手書き記載、キーボード入力の代りに本処理技術が利用できれば、カルテの電子化の最大のネックが解決できると考え、特定話者認識(Speaker Dependent)と不特定話者認識(Speaker Independent)の認識研究を行った。その結果、特定話者認識が95.8%、不特定話者認識が88.2%の結果を得た。
  • 鶴 大輔, 高橋 裕樹, 中嶋 正之
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-52
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    聴覚には物体の存在感を強めたり、視覚に入らない物体を知覚できるという特長があり、仮想環境に立体音響を導入することは臨場感を高める上で重要である。しかし、仮想環境において立体音響の実時間生成のための音響モデルに関する研究は少ない。本稿では, 仮想環境において立体音響を実時間で生成とすることを目的とする。まず、幾何音響に基づく音響モデルを提案する。ここでは、回折と反射をモデル化して、周波数特性を近似する。そして回折と反射を組み合わせ方について検討する。次に、音線経路探索に適するデータ構造を提案する。ここでは、可視グラフとセル隣接グラフを用いて経路を効率よく決定する。これらの手法により、一般の建築物のように複雑な音場のインパルス応答を実時間で生成することが可能となる。
  • 山下 幸司, 寺尾 研二, 河村 徹郎, 奥山 文雄, 石渡 裕政, 岡野 昭夫, 藤澤 幸三, 長澤 亨
    原稿種別: 本文
    セッションID: HIR2001-53
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    我々は遠隔リハビリテーション支援システムの研究を行ってきた。しかし遠隔リハビリテーション支援システムは療法士からの評価では、一般的な指導に利用することはできるが、回復の評価には、困難との指摘があった。そこで、リハビリテーション訓練を定量化すれば、回復の評価になると考え、訓練中のモニター画像から計測を試みた。今回開発したシステムで、関節可動域を自動的に検出することを明らかとなった。これにより、訓練者にとっても順調に回復していることを知る目安となるデータが得られた。この意味で今回の手法で、画像から解析することで遠隔リハビリデータの精度を高めるのに有効な方法であると考えられる。
  • 原稿種別: 付録等
    p. App1-
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
  • 原稿種別: 表紙
    p. Cover2-
    発行日: 2001/03/21
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
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