映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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ヒューマンインフォメーション
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • p. Cover1-
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
    会議録・要旨集 フリー
  • p. Cover2-
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
    会議録・要旨集 フリー
  • 佐藤 僚馬, 棚橋 重仁
    セッションID: HI2017-66
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    本研究では視覚刺激が呈示される三次元視空間内の領域における自己運動情報の処理特性を明らかにすることを目的とする.本研究では,三次元視空間内の4つの位置条件 (上面,下面,上下面,両側面) に観察者の前後軸に並進運動する視覚刺激を呈示したときに生起される自己運動感覚に関する指標を比較する.その結果,自己運動の知覚強度は上面よりも下面条件で高く,下面よりも上下面と両側面条件で高かった.これは呈示する視覚刺激領域によって自己運動情報の処理特性が異なる可能性を示唆する.
  • 隅田 博之, 棚橋 重仁
    セッションID: HI2017-67
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    Palmisano ら (2000) は視覚刺激に不規則な微小振動を付加するとベクションが促進され,その周波数成分により促進の度合いが異なることを明らかにした.また,サルの前庭感覚系の動特性は正弦波状回転加速度刺激の周波数成分により異なる (Fernandez and Goldberg, 1971).これらのことから本研究では促進の理由が前庭感覚系の動特性と関係すると考え,視覚刺激に付加された前庭感覚系の動特性を考慮した垂直軸周りの振動 (周波数: 0, 0.0125-0.1, 0.1-0.25, 0.25-0.5, 0.5-1.0, 1.0-2.0, 2.0-4.0, 4.0-8.0, 8.0-16, 16-32 (Hz)) がベクションに及ぼす影響を検証した.その結果,振動を加えなかった場合よりも振動を加えた場合にベクションが促進された.また,周波数に応じて促進の効果も変化した.この結果はベクションが前庭感覚系の動特性の影響を受けることを示唆する.
  • 松村 悠生, 白井 述, 棚橋 重仁
    セッションID: HI2017-68
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    事前に異なる視空間情報を与えたときに生起するベクションを比較し,視空間に関する認知的特徴がベクションに与える影響を明らかにすることを本研究の目的とする.実験では,静止したランダムドットを配置した空間を3種類の条件(見回しなし,見回しあり前額面のみ配置,見回しあり全体に配置)で観察させ,ランダムドットが拡散・収束運動する視覚刺激を呈示し,ベクションの潜時・累積生起時間・生起回数・主観的強度を比較した.その結果,ベクションの変化は,刺激の運動方向の違いで見られたが,事前に与える視空間情報の違いでは見られなかった.
  • 福本 祥吾, 今村 孝
    セッションID: HI2017-69
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    著者らは,視覚誘導性身体動揺に関する周波数の生起時間等の時間領域の情報に注目し,身体動揺解析に時間-周波数解析(Wavelet変換)を利用し,これらの定量評価手法を提案してきた.本報告では,過去に適用したロール方向の視覚刺激に対する身体動揺解析手法を示すとともに,奥行き方向に運動する視覚刺激に対する身体動揺解析への手法適用結果について考察し,解析パラメータの修正方法について検討する.
  • 齋藤 隆介, 永井 岳大, 田代 知範, 山内 泰樹, 内川 惠二
    セッションID: HI2017-71
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    本研究では,輝度検出におけるL/M錐体信号の寄与比とL/M信号ノイズの影響の大きさを心理物理実験により測定した.また,交照法を用いることで,L/M錐体数比を間接的に測定した.心理物理特性の個人差とL/M錐体数比の個人差の関係を検討した結果,輝度検出におけるL/M錐体信号の寄与比とL/M信号ノイズの影響の大きさは,どちらもL/M錐体数比との間に強い相関関係があることが示された.この結果は,輝度刺激の検出とそれに対するノイズ効果のどちらにも,L/M錐体数比の影響を受ける輝度チャンネルが強く寄与することを示唆している.
  • 佐藤 智治, 永井 岳大, 栗木 一郎
    セッションID: HI2017-72
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    高ダイナミックレンジ(HDR)信号に対応したディスプレイが一般にも入手可能になってきたがHDR画像を滑らかに表現するためには階調数が不足している.本研究では確率的誤差補償法という手法を応用して階調数を改善することで,HDR画像が人間の眼には滑らかに見える表示システムを開発した.開発したシステムの光学特性を測定し,階調数が改善したこと,フレームレート30fpsで表示可能なことを確認した.また,HDR画像を黒沈みや白飛び,階調飛びなしで表示可能なことを確認した.
  • 景山 望
    セッションID: HI2017-73
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    心的回転の遂行能力は,観察者自身の体型や運動能力によって異なることが報告されている.一方で,イメージ上での観察者の体型変化といった実体験を伴わない情報が,心的回転の遂行に及ぼす影響については検討されていない.よって,本研究では2種類のmental body rotation tasks (MBRT) によって検討した.なお本研究では参加者の全身写真を加工した画像(肥満体型・やせ体型)を用いた.本研究において,写真の体型を加工することによる2種類のMBRTの課題成績に違いは見られなかった.本研究の結果から,観察者自身の写真上での体型変化や重さの変化は心的回転の遂行に影響しないことが示された.
  • 福田 奈央, 長谷川 光, 渡辺 航平, 河合 敦夫, 井須 尚紀
    セッションID: HI2017-74
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    船酔いの原因として視覚ー前庭感覚の感覚矛盾があり,外の景色を見ることで矛盾が軽減すると考えられている.そこで,感覚矛盾を解消する視覚刺激を映画とともに与え,映画視聴により船酔いを軽減することを考えた.景色を再現した仮想環境(VE)を船舶運動と逆に回転させることによって慣性空間に固定し,その中に映画を投影した.映画の動きについては,映画全体を回転させ慣性空間に固定する上映法,映画の中身部分のみ回転させ慣性空間に固定する上映法を検討した.実験Ⅰでは水平・鉛直が明瞭に知覚されるような景色のVEを用いて航海実験を行い,船酔い抑制効果を測定した.実験Ⅱでは実験Ⅰと同刺激でシミュレータ実験を行い,等しい船舶運動を模擬して与えて,映画上映法間で船酔い抑制効果を比較した.実験Ⅲでは航海実験を行い,映画視聴中の船酔い強度等の時間推移を計測した.本研究の結果は,VEを慣性空間に固定した映画上映法によって船酔いが抑制されることを示した.
  • 山本 裕美子, 高橋 康介
    セッションID: HI2017-75
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    我々の知覚や認知は外界の環境に影響されて変容が生じる.近年盛んに研究が行われている Virtual reality (VR)は現実世界では実現不可能な環境を作りだし,特殊な環境における認知的変化の検討に有効である.本研究では現実では不変の物理量である時間速度に焦点をあて,没入型VR環境の時間変調がもたらす心理的・認知的効果について探索的な検討を行った.実験では没入型ヘッドマウントディスプレイ(Head mount display; HMD)を用いて,観光案内の VR映像を 1.5倍速または 0.6倍速で約 3分間呈示して,時間変調環境へ順応した.その後,反応時間課題,潜在的時間速度の測定として 1秒間隔でボタン押し反応を行うタッピング課題,主観的な時間経過評価の測定として映像視聴時間を問う時間知覚課題,疲労や感情・過去や未来に対する評価への変容を問う質問紙への回答を求めた.その結果,未来の評価づけに影響を与える可能性が示されたものの,本研究で用いた実験状況における時間変調環境への順応の心理的・認知的効果は極めて小さかった.
  • 厲 寒暁, 岡嶋 克典
    セッションID: HI2017-76
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    近年VR技術を様々な分野で活用しようという試みがますます活発になってきている。VRの特徴である没入感を活かすことで、非日常的な運動感覚さえも引き出せる仮想現実感システムを開発可能である。 本研究では、VR空間において観察者の実際の手の動きとは異なる手の視覚刺激を呈示し、仮想手部関節の回転角度を変調させた際の手の身体図式の変調効果とその転移特性を実験的に検討した。その結果、非整合な視覚環境に対して、短時間である程度順応し、指関節の新たな身体図式の構築ができることが示された。本結果は、ヒトの身体図式の可塑性を利用・活用することで、快適で便利な非現実的VRコンテンツや新たなVRインタフェースを開発できる可能性を示唆している。
  • 中村 彰宏, 志堂寺 和則
    セッションID: HI2017-77
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    一般的に,身体運動は距離知覚の手がかりとして機能すると考えられている.本研究では仮想空間において,仮想腕を用いて物体に触れたときの奥行距離推定について検討した.実験1では,仮想腕の大きさとリーチが同じように変化する場面について検討した.実験2では,仮想腕の大きさは不変であるが,リーチのみが変化する場面について検討をした.実験結果は,仮想腕のリーチが変化しても奥行推定距離に影響は生じないことを示した.仮想腕のリーチは変わらないが大きさのみが変化する場面についての実験は行っていないが,仮想腕の見え方は奥行距離の推定に影響を及ぼすと推定される.
  • 矢野 航大, 小谷 一孔
    セッションID: HI2017-78
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    本研究では友達や家族のようなロボットの実現を目指して,人とヒューマノイドロボットの間の感情インタラクション特性をロボットに搭載したカメラを用いた人の顔表情認識特性を用いて解析することを試みる.ヒューマノイドロボットとしてSHARP RoBoHoNを用いて人の顔表情を認識し認識結果に応じてロボットの反応の制御を行うシステムを作成した.このシステムを用いてロボットのメディアの違いによる顔表情認識特性への影響を解析する.
  • 森 健斗, 小谷 一孔
    セッションID: HI2017-79
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    1980年代頃から人気の音楽に数作品のアニメシーン動画を組み合わせたAnime Music Video(AMV)と呼ばれるアマチュア映像作品が数多く制作されてきたが[1]、AMVにおける視聴者の心理的効果に関する研究は見られない。AMVの主な特徴として動画と音楽の調和性が挙げられるが、調和-連合理論[2]によると調和度は構造的調和と意味的調和の要因に分類される。一方、この理論に基づいて動画と音の特徴量から調和度を推定する調和度計算モデルが提案されている[4]。本研究ではAMVに対して調和度計算モデルによる客観的な評価と主観的な調和度評価を比較し、映像の心理的効果を解析する。
  • 佐藤 雅之, 三木 彩香, 玉田 靖明, 金子 寛彦
    セッションID: HI2017-80
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
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    ヘキサゴンドット立体視力テストでは,被験者は6つのドットに囲まれた中央のドットが周囲のドットに対して手前に見えるか奥に見えるかを応答する.本研究ではこのテストにおける空間要因を検討した.実験1では,ドット間の距離は 20 minに固定し,ドットの大きさを変えた.実験2では,ドットの大きさとともにドット間の距離を変えた.実験結果から,ドットの大きさの影響は小さいこと,ドット間の距離が 20 min程度のときに立体閾が最小になることが明らかになった.これは,これまでに考えられていたよりも高い空間周波数領域に感度のピークがあることを示唆している.
  • p. 54-
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/11/07
    会議録・要旨集 フリー
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