奥行き画像とカラー画像を同時に得ることができるダブルストロボレンジファインダを開発した.本方式では,2つのストロボと空間フィルタ(遮光板)を用い,水平方向にに明るさがそれぞれ増加,減少する2種類のパターン光を順次被写体に照射し,これに同期して画像2枚をCCDカメラで撮像する.奥行き画像は,着目画素の座標値よりカメラからの角度,2つの画像の輝度値比より光源からの角度をそれぞれ求め,カメラのレンズ中心とストロボを結ぶ線分を基線とする三角測量法により算出する.この計算は,LUT(Look-up-Table)参照による高速計算が可能である.カラー画像は,撮像された画像2枚を加算することにより得る.光源は直線形状のストロボ発光管2個を水平向きに配置し,それぞれ右半分,左半分のみが隠れるように遮光板の開口都を配置することにより,2種類の光パターンを得ている.以上の構成により,距離測定誤差(標準偏差)が測定距離の約1%の性能を実現した(基線長20cm,距離1mの被写体の場合).
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