本稿では, 各種のロスレス・ウェーブレット変換(LWT)を理論的に評価するための新しい指標として, ロスレス符号化利得を提案する.また, この指標と従来の符号化利得(ロッシー符号化利得)との関係を示す.これら2つの指標により, LWTによるロスレス・ロッシー統合符号化を, 統一尺度の下で理論的に評価することが出来る.本稿の実験では, リフィティング構成された幾つかの二次元LWTを, 実際の画像およびAR(1)モデルに適用した場合について, 比較検討している.また, 最適ビット配分の効果についても言及する.
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