植物学雑誌
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72 巻, 847 号
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  • 第2報BおよびC群に属する放線菌胞子の核物質の観察
    木下 祝郎, 板垣 史郎
    1959 年 72 巻 847 号 p. 1-9
    発行日: 1959年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
    第1報にひきつづき, B群に属する13株およびC群に属する18株の観察をおこない, その結果を 報告した。
    1. B群について。
    (1) 7株はほとんど完全に単核である。
    (2) 4株, すなわち, S. lavendulae ATCC-8664(17%),S. erythrochromogenes W-115C(8%), S. pheochromogenus W-41 (3%) およびS. sinnamonensis (稀) において2核を認めた。
    (3) S. lavendulae ATCC-8664において, まれに3核を認めた。
    (4) S. roseochromogenus において, 明瞭な核を観察することができなかった。
    2. C群について。
    (1) 12株はほとんど完全に単核である。
    (2) 6株, すなわち, S. olivaceus NRRL-B-1125 (12%), S. microflavus 13-A (8%), S. sahachiroi(5%), S. olivaceus CR-74 (1.5%),S. griseus#1 (稀)および, S. griseus MC-33 (稀)において2核を認めた。
    (3) S. olivaceus NRRL-B-1125においてのみ3核を認めた。
    (4) S. olivaceus GSMr5000において, 環状様核を観察した。
    (5) S. olivaceus CR-74において, 多数の無核胞子が認められた。
  • II. クロマトグラフ法によるアントチアニン成分の研究
    遠藤 徹
    1959 年 72 巻 847 号 p. 10-19
    発行日: 1959年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
    栽培型パンジーの一系統スイスジャイアントの花色変異には, 6種類のアントチアニンが関係している。これをペーパークロマトグラフ法で分離して, 比較的純粋なアントチアニンを得た。これらについて, それぞれ〓化, 完全および部分的加水分解を行ない, クロマトグラム上で規準標本と比較して同定を試みた。その結果, 赤色花の主要色素はkeracyanin であり, 青色花のそれはdelphinidin-3:5-p-coumarylglucorhamnosideであつて, violanin (delphinidin-3-p-coumarylglucorhamnoside) ではないようである。比較的少量含まれている色素の一つは tulipanin で, 他はcyanidin-3:5-glucoglucorhamnoside と推定された。他の2つはcyaniding および delphinidin の誘導体である。
  • 1959 年 72 巻 847 号 p. 20
    発行日: 1959年
    公開日: 2006/12/05
    ジャーナル フリー
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