植物学雑誌
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81 巻 , 956 号
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  • 林 一六, 沼田 真
    1968 年 81 巻 956 号 p. 55-66
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    2次遷移における種の交代の理由を明らかにするために群落を構成する種の生活環の諸相を比較しているが, 本報告では重要な先駆種の種子生産量を比較した. 長野県菅平地方に優占する先駆種であるハルタデ,ヒメジョオン, ヒメムカシヨモギ, アレチマツヨイグサ, シロザの5種についていろいろな大きさの個体の草丈と根元の直径とを測り, その生産した種子数を数えた. さらにそのような植物の各部分の大きさと種子生産量との間の相関を検討した. その結果種子生産量をNs, 植物体の草丈H, 根元の直径Doとすると各種の各大きさの個体の種子生産量は次のように示される. ハルタデ: log Ns=2.843log Do+4.061, ヒメジョオン: log Ns=1.171 log Do+4.948, ヒメムカシヨモギ: log Ns=2.676 log Do+2.997, アレチマツヨイグサ: log Ns=2.402 log Do+4.770, シロザ: log Ns=3.944 log Do+4.778. この結果を用いてヒメジョオン•シロザの優占する群落中の種子生産量を推定した. 前者では個体密度58本/50×50cm2で約120万粒, 後者では個体密度66/50×50cm2, 131/50×50cm2でそれぞれ約22.4万, 10.5万粒である. 種子の重量からみると初年度に優占するブタクサ, ハルタデ, シロザなどは鳥によって運ばれる (D2型) 比較的大型の種子で,第2年度に優占するヒメジョオン, ヒメムカシヨモギなどは風によって運ばれる (D1型) 小型の種子であることは興味深い. 種子生産量には種内および種間の競争がきくであろうが, その詳細は後報にゆずりたい. ここではまず2次遷移の初期に優占する種の種子生産とその意義が検討されたが, それを通して沼田ら (1964) が提案したGSP, SSPの概念をふくめ, ある群落における種子量の収支関係 (Fig. 1) を明らかにしていきたい.
  • S.N. BANERJEE
    1968 年 81 巻 956 号 p. 67-73
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    種々な発育程度のイチョウ種子から分離された生長因子はジベレリンおよびサイトカイニンに対する生物検定で活性が高かった. これらの物質は珠心, 珠皮および配偶体組織に見いだされ, 珠心と珠皮におけるよりも配偶体組織の中により高い濃度で見られた. これらの物質の量は配偶体細胞が命裂しているとき最大であったが, 卵が受精される時よりかなり以前にごく僅かあるいは不在となった. それ故, 発育中のイチョウ種子の中のこれら生長因子の蓄積は胚そのものよりも, 配偶体,珠心および珠皮の発達に関係があると結論される.
  • 中村 佐兵衛, 芦野 和子, 山本 昭子
    1968 年 81 巻 956 号 p. 74-78
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    アミノ酸代謝に中心的役割を果しているアミノ基転移酵素については, 陸上植物では良く研究されているが, 藻類における知見はほとんど見あたらない. そこで筆者らは, 23種類の海藻の抽出液を用いて; グルタミン酸-オキザロ酢酸 (GOT), グルタミン酸-ピルビン酸 (GPT),アスパラギン酸-ピルビン酸トランスァミナーゼ (APT) の3種類の酵素作用を測定して, ほとんどすべての例において活性を検出することができた. 緑藻類はいっぱんに活性が強く, 紅藻類はこれに次ぎ, 褐藻類の活性はひじように弱く, 検出されない場合が多かった. しかし, 褐藻の酵素抽出に5%PVPを含有する緩衝液を用いると, 抽出液の酵素活性は飛躍的に増大した. このことは褐藻に多量に存在するタンニン質などが抽出時に酵素と結合して,その活性の発現をおさえていることを暗示している. この結果はまた, 褐藻類のアミノ酸生合成の量や速度が, 生体では緑藻や紅藻に比べて大きな差は見られないという14CO2のアミノ酸への取り込み実験の結果とよく一致する.
    3種類の酵素活性のうち, いっぱんにGOTが最も強く, GPTがこれに次ぎ, APTは検出されない場合が多かった. これらの酵素反応にそれぞれ別個の酵素が作用しているかどうかはまだ明らかでない. またGPTは正逆両方向の反応速度はほぼ同じ程度であるが, これはコムギ胚で得られた結果とよく一致する.
  • 奥野 春雄
    1968 年 81 巻 956 号 p. 79-88
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    Rhizosolenia bergonii, R. calcar-avis, R. castracanei, R. setigera の4種珪藻殼に見出された電顕的微細構造をそれらの電顕写真とともに発表した. R. bergoniiの孔房は外閉内開型で, ふるい膜は周縁に数個の円いふるい孔をもち, その基本的構造は既報の R. styliformis varr. latissima, longispina と同じである. 後の3種の孔房は外閉内開型, ふるい膜には線形のふるい孔が1個ずつある. ふるい孔の長軸は R.setigera では一般に細胞縦軸に平行し, R. calcar-avis, R. castracanei では一般に細胞横軸に平行する.孔房側膜には側孔がない. 孔房の基本的構造は, 既報の R. bidens, R. robusta と同じである. なお, これまでに電顕的微細構造の判明していた8種, 3変種, 4品種 (R. acuminata, R. alata, f. gracillima, f. indica, R. bidens, R. hebetata f. hiemalis, f. semispina, R. imbricata var. shrubsolei, R. inermis, R. longiseta, R. robusta, R. styliformis, var. latissima, var. longispina, R. temperei) もふくめ, リゾソレニア属の珪殼をその電顕的微細構造によって分類表示した.
  • 西沢 良
    1968 年 81 巻 956 号 p. 89-99
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    (1) Agrobactium tumefaciens の形態は桿状で大きさ平均1.5μ内外である. 菌自体は多形性であり変異の範囲は菌体長径については約0.9-2.5μである.
    (2) 菌の配列は網状を呈している. 濃度が希薄な場合は網が切れてブドウ状となる. 網状配列の個々の菌体は一定の方向性をもってならんでいる.
    (3) 若い細胞の原形質は均質, かつ高密度で電子線が透過しがたい. 生長期をすぎると不均質となり透過性もましてくる. ghost 細胞では細胞質は半透明となり, 細胞壁のみをとどめているにすぎない.
    (4) 粘液層は40mμ内外の微粒子からなり,菌体の周辺に量状に存在している. 2個体以上が集ると, 菌体が中心に, その周辺に粘液層が配置される.
    (5) 細胞壁は格子縞構造を示している. 極度のghost 細胞でなければ, 明らかなこのような構造は観察しがたい.
    (6)べん毛は周毛性, 平均2-3本で, その長さは菌体長径の約3倍である. 発生状態は, 極毛性,側毛性および周毛性等である.
    (7) べん毛がリボン状または根幹状を呈しているものは, その末端が分れて扇状をしている.
  • 村上 浩
    1968 年 81 巻 956 号 p. 100-102
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
  • 館岡 孝
    1968 年 81 巻 956 号 p. 103-104
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
  • 滝本 敦
    1968 年 81 巻 956 号 p. 105-116
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
  • 黒川 適
    1968 年 81 巻 956 号 p. 117
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
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