植物学雑誌
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81 巻 , 966 号
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  • 山田 義男, 長 成吉
    1968 年 81 巻 966 号 p. 567-574
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    テッポウユリ (Lilium longiflorum) の三つの発育段階における, 花の各組織に存在するコバルト, 銅 およびニッケルの各含量をポーラログラフ法により測定した.
    若い花蕾の柱頭および花柱組織のコバルト含量は, 成熟した花および受粉後の花から得た両組織の値とは 明らかに異なっていた. 花蕾が成熟するにつれて, 柱頭および花柱のコバルト含量はいちじるしく増加する が, これに反して両組織における銅およびニッケルの含量にはほとんど変化がみられなかった. しかしなが ら, 受粉後の花の花柱ではコバルト含量がいちじるしく減少し, 成熟した花の花柱の値の約半分であっ た.
    子房の場合には, 三つの発育段階を通じて, コバルト, 銅およびニッケルの各含量はほとんど変化がなく, それぞれ一定の値を示した.
    一方, 花粉粒中のコバルト含量は柱頭および花柱よりもはるかに少なかった. すなわち, 花粉粒中のコバ ルト含量は花柱の値の約1/8であった. 以上のことから, コバルトは花柱組織の物質代謝および花粉管生長 に対して, なんらかの機能的関連を演じているものと推定される.
  • 中沢 信午
    1968 年 81 巻 966 号 p. 575-581
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    Equisteum arvense, Osmunda japonica, Peteris vittata および Dryopteris varia の胞子を,メルカプ トエタノール, システイン, バール, 還元型グルタチオン, 酸化型グルタチオン, シスチン, ジチオジグリ コール酸, およびコルヒチンを含むクノープ液にまき, 1,200lux,白色光連続照射で培養した. 結果は (1) 仮根の伸長がメルカプトエタノール, バール, 還元型グルタチオンなどによって, いろいろの程度に抑制 される. しかしシスチン, 酸化型グルタチオン, ジチオジグリコール酸などではこの抑制がおこらない. また原糸体細胞はいずれによっても抑制がみられない. 仮根に対するコルヒチンの影響はいちぢるしくない. (2) 原糸体細胞はコルヒチンで肥大するが, SHやSSによってはほとんど影響されない. (3) これらの実 験から, 仮根でも原糸体でも, 細胞の極性はタンパク質のSS結合にもとついていると見られる. したがっ て極性はSHやコルヒチンで消滅する. だがSSでは影響をうけない. しかし仮根と原糸体とではSHおよ びコルヒチンへの反応が異なる事実から, 両者はたがいに異なるタンパク質またはその存在状態を異にする と見られる.
  • 岩波 洋造
    1968 年 81 巻 966 号 p. 582-589
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    1. ヒマワリの6品種の花粉のちがいを, 免疫電 気泳動法によって調べた.
    2. 黒粒種ヒマワリの花粉の抗血清に対して, 他 の6品種のヒマワリの花粉の抽出液は, いずれも15 本の沈降帯を示した.
    3. 品種毎に沈降帯の一部が少しずつちがってい たので, それを詳細に調べ, 記録した.
    4. 花粉の沈降帯の差をみることによって, 植物 の品種名を推定することができた.
    5. 沈降帯の数は, 近縁の植物間におけるほど多く, たとえばヒマワリとヒマワリ, チューリップと チューリップの間には多数, チューリップとヒマワ リとの問には一本の沈降帯, オオキンケイギクと ヒマワリとの間には5~6本の沈降帯がみられた.
    6. 花粉を使う免疫電気泳動法は, 植物の分類, 系 統, 遺伝, 生理などのあらゆる分野に利用できると 考えられる.
  • 中村 卓造
    1968 年 81 巻 966 号 p. 590-599
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
    The chromosome numbers and karyotypes were studied in eight species of the genus Tricyrtis of the family Liliaceae. The numbers of somatic chromosomes were counted in T. macropoda, T. nana macropoda and T. flava subsp. ohsumiensis for the first time. The basic number of chromosomes was found to be 13 in the genus Tricyrtis. All the members studied are diploid forms. Karyological similarities are found in T. nana, T flava and T. flava subsp. ohsumiensis. The karyological and geographical considerations are given in the genusTricyrtis
  • 高橋 千裕
    1968 年 81 巻 966 号 p. 600-602
    発行日: 1968年
    公開日: 2006/10/31
    ジャーナル フリー
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