農村集落排水に間欠曝気処理技術を適用して, 窒素と有機物質を高率に除去するための自動制御システムを開発し, 実験を行った.即ち, 活性汚泥の沈降性が槽内の好気或は嫌気状態に依存して変るという性質に基づいて, 汚泥が一定の水深にまで沈降するのに要する時間を光ビームセンサーを用いて検出し, この時間を一回の曝気・非曝気の時間内における曝気時間に変換されるよう組込んだ.
試験水槽は直径20cm, 容量21l容の円筒型水槽で, 運転は1日3バッチ, 滞留時間は1日とした.全窒素35.3mg-N/l, COD237mg/lの一定の流入負荷の下で, 約50日間実験を行った結果, 放流水の全窒素とCODはそれぞれ1.34~5.92mg-N/l及び6.8~31mg/lの範囲内であり, 窒素及びCODの平均の除去率はそれぞれ91%, 95%と良好であった.
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