環境技術
Online ISSN : 1882-8590
Print ISSN : 0388-9459
ISSN-L : 0388-9459
38 巻, 6 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
研究論文
  • -各種低公害加工法の検討と半水中研削法の有効性検証-
    西川 尚宏, 塚本 真也, 大橋 一仁, 中島 利勝, 井山 俊郎, 水野 雅裕, 大田 康史, 久保 孝典
    2009 年 38 巻 6 号 p. 415-423
    発行日: 2009/06/20
    公開日: 2011/07/07
    ジャーナル フリー
     現在,生産現場において,廃液処理の際,大きな環境負荷をもたらす加工液(切削液・研削液)の使用削減が渇望されている.本研究では円筒研削において従来の研削液を用いた湿式研削法の代替として,圧縮空気を用いたブロー研削法,少量の水を加工液として使用するミスト・ノーミスト研削法,従来加工より大幅に加工液供給量を減らした半水中研削法を提案し,冷却性・潤滑性といった加工性能を評価した.ブロー研削法は空気供給量90L/min程度では有効な潤滑性・冷却効果はなく,ミスト研削法は若干の冷却性とプランジ速度が小さい場合での潤滑性が確認された.一方,半水中研削法において少量の液供給を併用することにより湿式研削法に匹敵する潤滑性が得られた.さらに,冷却性においても給液量が2.04L/minで同等になると推計される.工作物への冷却性が大きく,発熱の多い加工に対して適用を期待できる.また,冷却性改良について言及した.
調査報告
  • 森 康則, 小川 正彦, 橋爪 清, 吉村 英基, 前田 明, 長谷川 圭司, 志村 恭子, 大熊 和行, 加治佐 隆光
    2009 年 38 巻 6 号 p. 424-427
    発行日: 2009/06/20
    公開日: 2011/07/07
    ジャーナル フリー
     塩化ビニルは,代表的な地下水汚染の原因物質であるテトラクロロエチレンやトリクロロエチレン等塩素系揮発性有機化合物の還元的な脱塩素反応による分解生成物であり,毒性が極めて高いことが知られている.飲料水の安全安心に貢献するために,飲料水中の塩化ビニルおよびその原物質の塩素系揮発性有機化合物について,ヘッドスペース-GC/MS法を用いて,三重県内の水道水源等128ヶ所における汚染実態調査を実施した.その結果,全ての採水地点において基準値等以下であることが確認された.
feedback
Top