陸揚げされたムラサキイガイ (4, 000kg) に含まれる有機質の微生物処理を行った.貝殻破砕により, 1, 280lの海水が貝内部から流出した.この海水の化学的酸素要求量 (COD) は, 5, 800mg/lであった.貝殻を含む残りの有機質 (2, 720kg) は, 塩分濃度を減少させるため, 6, 000lの水道水で洗浄した.洗浄後の排水のCOD値は, 550mg/lであった.洗浄後の有機質は, 微生物の活動に最適な水分含量 (約30%) に調整するため, スクリュープレス機を用いて圧搾処理を行った.圧搾処理により, けん濁有機質を含む排水680l (COD値=11, 800mg/l) が得られた.各工程で生じた排水を一個所に集めた後, けん濁有機質は, 凝集剤を添加することにより, 凝集・沈殿させて汚泥として回収した.ベルトプレス処理後の汚泥は, 真空乾燥処理により, 含水率を56%から39%にまで減少させることができた.洗浄・圧搾後に得られた固形有機質及び真空乾燥後の汚泥を
Bacillus属微生物HR6株を用いて処理 (45時間) した結果, 固形有機質の41% (w/w) , 汚泥の20% (w/w) が消失した.炭素・窒素比は, 固形有機質処理品が, 処理前の6.0から5.1へ, 汚泥処理品が, 処理前の12.8から12.5へ, それぞれ減少した.
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