破損した貝殻を含むムラサキイガイを
Bacillus属微生物HR6株を用いて処理した.その結果, 120.5kgのムラサキイガイが, 76時間処理後, 82.5kgに減少した.発生した二酸化炭素とアンモニアガス濃度及び発酵熱を測定した.二酸化炭素濃度は, 12.5時間後, ピーク値15, 000ppmを示した.この時, 発酵熱もピーク (65℃) となった.アンモニアガスは, 発酵熱がピーク値を示したあたりから増加し, 58時間後, 最大値720ppmを示した.オガクズを含むムラサキイガイ微生物処理品の全炭素・窒素比は, 22.6であった.政府は, 環境保護や公衆衛生のため, コンポストに含まれる環境汚染物質の許容濃度を規定している.微生物処理品に含まれる重金属や環境汚染物質の分析を行った結果, 法律で規定された値を越える有害物質は検出されなかった.従って, 得られた処理品がリサイクルできる可能性が示唆された.
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