担子菌
Phanerochaete chrysosporiumの増殖に及ぼす重金属の影響を検討した.Cd
2+, Cu
2+, Mn
2+, Zn
2+を添加した液体培養培地に胞子を接種し, 吸光度を測定する事によって菌体の増殖を測定した.増殖特性を表す指標として増殖曲線から算出した48および96時間のエリア面積値を用いた.Cu
2+ (10~1000μeq/l) , Mn
2+ (10~12000μeq/l) は菌体の増殖に著しい影響を及ぼさなかった.Cd
2+は高濃度域 (3000~8000μeq/l) において著しい増殖阻害を及ぼした.Zn
2+は低濃度 (10μeq/l) で菌体増殖に対して著しい促進作用を及ぼしたが, 高濃度域 (8000~12000μeq/l) になると促進作用は低下した.
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