水中のアンモニウムイオンをフローインジェクション法により定量する方法について検討した.
蒸留水はキャリアー流として1ml/minの流速で送液され, これに100μlの試料溶液を注入する.1.2%水酸化ナトリウム水溶液と4%チモール溶液も1ml/minの流速で試薬流として送液され, 反応コイル (5m, 80℃) 中でインドフェノール型化合物が生成する.この吸光度を676nmで測定する.検量線の直線性は良好で (r=0.9997) , 5mg/lのアンモニウムイオンの10回の繰り返し注入における相対標準偏差は0.62%であった.本法によって1時間当たり60試料の分析が可能である.
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