自動車排出ガスのプロポーショナルサンプリングシステムを開発するたあに, 排出ガス流量の連続測定方にっいて, 測定原理の異なる方法を用いて実験的に検討した.その結果, 熱線風速計を用いた場合には, エンジンの各負荷にっいて, 10秒間のバッグサンプリングによる絶対排出量に比べてやや大きい値を示した.
ビラム法は, ピトー管法よりもやや低い値を示すものの, 検出器の設置位置による影響が小さい.ピトー管法は排出ガスの流速変動に対する追随性が優れている.また, 排出ガスの密度を連続的に測定するたあに, サーミスター法, アスマン法および塩カル法を用いて検討した.
実験車のアイドル時について, 上記の3法による排出ガス量の測定結果を比較したところ, これらの測定値の間にはかなりの相違がみられ, その大きな原因に各法の検知部の設置位置による影響が挙げられた.っいで, これらの測定装置を取り付けた自動車を用いて, 実際の都市道路の走行中に排出される排気ガス量の連続測定を行ったところ, ビラム法を用いた場合に排出ガスの流量変動に最もよく追随した測定結果が得られた.
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