環境技術
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49 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
技術論文
  • 橋本 温, 中本 佳奈, 鈴木 裕之, 土岡 宏彰, 泉山 信司
    2020 年49 巻2 号 p. 91-97
    発行日: 2020/03/20
    公開日: 2020/04/02
    ジャーナル フリー

     クリプトスポリジウム等の原虫試験のための濃縮法として開発され,海域での特定酵素基質法による大腸菌試験の誤陽性抑止法としても有効なハイドロキシアパタイト粉体ろ過法のろ過性能および大腸菌濃縮法としての性能を評価した.ため池の水を試料にした場合,∅47 ㎜セルロース混合エステルフィルター(孔径0.22または0.45 µm)あるいはポリカーボネートフィルター(0.2 µm)単独で使用した場合と比較して,本法は2~2.5倍の水量のろ過を可能にした.また,添加実験ではろ過後の濃縮物からの高い大腸菌の回収率を,実際の河川水等を用いた大腸菌試験では,通常行われているMF法および混釈培養法と同等かそれ以上の大腸菌数を得ることができた.本法は現在一般に行われている検水量である100 mLを超える容量の試験を容易に行うことを可能にするとともに,適切な濃縮手段のなかったコリラート法などの液体培地を用いた試験に適用できる水の細菌濃縮法であることが示された.

研究論文
  • 森田 智有, 龍田 典子, 田代 暢哉, 上野 大介, 染谷 孝
    2020 年49 巻2 号 p. 98-106
    発行日: 2020/03/20
    公開日: 2020/04/02
    ジャーナル フリー

    高値で流通しているハウスミカンは糖度が高いため保蔵および流通販売時にCladosporium 属糸状菌による果皮の汚損(すす斑病)が発生し問題となっている.これを防除するための化学合成殺菌剤に替わる生物的手法として,揮発性抗かび物質を産生する細菌Bacillus pumilus TM-R を用い,果皮表面にC.cladosporioides の胞子を塗布したハウスミカンと本菌の培養物を密閉容器内に入れて30℃で7日間インキュベートした.その結果,有意なかび汚損の低減効果を得た.本菌の曝露により上記糸状菌胞子の発芽・伸長が阻害された.さらに,より強力で広範な抗糸状菌スペクトルを持つ細菌株を得るため,土壌や堆肥から揮発性抗かび物質生産菌を208株分離し,6株の有望株を得た.しかし抗菌スペクトルとCladosporium属に対する効果の点でB. pumilus TM-R が依然優れていることが判明した.

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