本論文では, 従来のOD法の問題点を整理し, OD法に下向流水中攪拌型曝気装置を適用して測定した, 水路内のDO, 流速, MLSS分布等の測定結果を従来法と比較し, 曝気装置の改良についても成果を報告する.
また, 次に示す流入特性に合わせた幾つかの実施例を報告する. (1) 既設OD施設の改造により, 窒素の硝化・脱窒を促進してpH低下の問題解消を行うと共にアルカリ度の収支を確認した. (2) 施設供用開始時の過少負荷に対して, 連続流入, 間欠曝気, 回分放流を行って良好な処理結果を得た. (3) 流入水量の変動に対して, OD水路の水深を変動させて最終沈殿池の水量負荷の均一化を図った. (4) 既設標準活性汚泥法の曝気槽にOD型曝気方式を適用し, 供給空気量の削減を図った.
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