排水中の有機物を脱窒に優先利用するように,2相式UASB反応槽に脱窒槽を組合せ,さらにアンモニアを部分硝化する接触酸化槽を組合せて脱窒オリエンテッドシステム(著者らが命名)とし,パイロット装置により豚舎排水の高度処理が検討された.アンモニアは部分硝化(硝化率68%でNO
2--N/NO
3--N比は1:1),第1UASB槽のBOD残留率64.2%,BOD/N比2~3,硝化液の脱窒槽への循環比9~10とし,BOD除去率98.5%,TN除去率76.5%,COD
Cr除去率91%が得られた.
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