環境技術
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44 巻, 7 号
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研究論文
  • 橋口 亜由未, 藤川 陽子, 米田 稔, 谷口 省吾, 尾崎 博明
    2015 年 44 巻 7 号 p. 391-401
    発行日: 2015/07/20
    公開日: 2015/11/24
    ジャーナル フリー
     本研究では,白金電極を用いた電解法で水中のペルフルオロ化合物(PFCs)を分解する方法を検討した.生成可能性のある分解産物の同定を妨害しない電解質としてNaHCO3を選定して試験を行った.C8(PFOS とPFOA)や今後利用される可能性があるC6とC7の直鎖ペルフルオロカルボン酸(PFHpAおよびPFHxA)およびC6の直鎖ペルフルオロスルホン酸(PFHxS)を対象とした.PFOS,PFOA,PFHxA,PFHxS,PFHpS は電解により分解することがわかった.PFOS およびPFOA は特に難分解性であるが,ホウ素ドープダイヤモンド等のアノードに比べ酸化力が弱い白金のアノードでもこれらPFCsを酸化できた.PFHxA,PFHxS は通電時間に比例してゼロ次反応で電解が進み,PFHpS の分解の電流効率は今回試験したPFCsの中で最も高かった.また,下水二次処理水についても電解実験を行い,PFOS について高い除去率をえた.電解法による実処理では促進酸化法などで共存有機物を除去するとともに,予め膜分離などでPFCsを濃縮しておくことが重要と考えられた.
  • 東野 誠, 鬼束 幸樹, 横田 恭平, 古川 隼士, 熊沢 大地
    2015 年 44 巻 7 号 p. 402-408
    発行日: 2015/07/20
    公開日: 2015/11/24
    ジャーナル フリー
     本研究では,大分県佐伯市を対象として津波防災について検討を行うとともに,番匠川河川環境の津波による被害想定を行った.佐伯市は,南海トラフ地震発生時には県内で最も早く津波が到達するとともに,場所によっては予想される津波高は10mを超える.検討にあたっては,中央防災会議が実施した津波の佐伯市街地への津波到達時間,浸水深,および氾濫流速を基に,現況での津波防災と番匠川河川環境や生態系への影響を考察した.
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