地表の連続面源からの浮力を持たない排出物の輸送に関して3次元の定常大気拡散式の解析解を求めることができた.このモデルには風速と鉛直方向の渦拡散係数 (eddy diffusivity) の変化に対して高さの巾乗則を組み込み, 横方向の渦拡散係数を風速と風に垂直な方向の拡散係数の関数としてあらわし, 除去のメカニズムとして乾燥沈降 (dry deposition) を含んでいる.このモデルは中立と安定の大気条件下で面源付近および風下濃度レベルの予測によく適合する.汚染物の拡散に及ぼす重要なモデルパラメータの影響を検討した.いくつかのシミュレーションの結果から, 同じ排出強度の線源と点源の場合を比較し, 短い風下距離に対して汚染物濃度の予測は, 排出源の構造を考慮に入れなければ著しく不正確となることを示した.
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