環境技術
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38 巻, 4 号
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技術報告
  • -特に環境微生物学的なアプローチ-
    北山 茂一, 原 宏哉, 岩城 美朝, 長里 千香子, 本村 泰三, 遠山 忠, 張 ●●, 菊池 慎太郎
    2009 年 38 巻 4 号 p. 276-282
    発行日: 2009/04/20
    公開日: 2011/07/07
    ジャーナル フリー
     近年,省エネルギー的な汚染浄化技術としてバイオレメディエーション法が注目されているが,この方法は微生物の汚染原因有機物代謝活性に依存するため処理完了までに長期間を要するのが一般的であり,あるいは実用のための微生物的安全性についての検討が不十分とも指摘されている.我々は,石油系燃料油と重金属類で重度に汚染された土壌から,灯油を唯一炭素源として良好に増殖する Pseudomonas aeruginosaの2株を分離し,マウスを用いる慢性毒性ならびに急性毒性試験からこれらの微生物を屋外で用いることの安全性を確認した.これらの菌を混合し,従来の石油系燃料油のバイオレメディエーション法に用いられた菌濃度(1010cfu/mL)よりもはるかに低い濃度(102cfu/mL)で地表あるいは地表近くに直接的に散布したところ,わずか1ヵ月の処理期間で約70%の汚染を浄化することが可能であった.
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