環境技術
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23 巻, 3 号
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  • 有限会社アースクリーン設備
    1994 年 23 巻 3 号 p. 125-126
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    地球規模での環境問題は, 現在世界の人類が直面する最も重要な課題となっている.一昨年6月, ブラジルのリオデジャネイロで「国連環境開発会議」 (地球サミット) が開かれたのもこうした問題意識を反映したものにほかならない.その結果, 環境と開発に関するリオ宣言, 行動計画アジェンダ21, 森林原則声明, 気候変動枠組み条約および生物学的多様性保護条約等の多くの文書が採択されるなど, 多大な成果が生まれた.当社は, 身近なゴミ問題を切り口に, 環境を考えた.
    人類の物質文明の発達により, 我々の生活水準は, 近年著しく向上したが, その反面, 我々人間の, 否, 生物全体の唯一の生命の根源である地球が絶滅の危機に瀕していると言われている.
    その原因は, 広い意味での生活の廃棄物, 即ち排気ガス, 排熱, ゴミ, 有害化学物質等である.
    しかし, 考えてみれば, これらは我々の文化生活の当然の産物とも言えるものであると思われる.
    前記のような廃棄物から, 地球を救うためには, 我々の生活を原始生活に戻すようなことが不可能である以上, 何とかしてその廃棄物を有益資源とすることを考えなければならないことになる.
    当社の提案する生活から生じる生ゴミの処理システム, これによって得られる回収有機物の利用方法, それによる農耕地の活性化等について, 説明する.
    現在, 都市ゴミ処理の主流は, 可燃物・不燃物の分け方で, 可燃物は焼却処理による減容があるが, 焼却場の場所の問題, 排熱, 排ガスによる大気汚染の問題, さらに終末処分場の確保など, 多くの問題がある.
    そこで, 当社の提案する処理方法は, 可燃物の中の30~40%を占ある, 処理の厄介な生ゴミを発生源で容易に分別して, 有害物質の一切入らない形で, すべてを有機肥料にするというものである.
    そのシステムの概要は, 家庭または事業所の厨房に備えつけた専用の粉砕機によって細かく砕き, その厨芥は配水管を通してユニットに集め, 液体と固体に分離する.ユニットには公共団体や下水処理場で実績のある, 微細目スクリーンをシステム用に改良したものを組み込む.
    液体は, 公共下水または合併浄化槽を経て, 浄化した後に河川に放流する.固体物は, 大型貯留排出機などを経て回収し, 地域の堆肥化処理施設に運び, 殺菌・発酵・乾燥などの後にペレット化する.
    小規模建物では, 分離した固体を直接肥料製造機に入れて, その場で純良な肥料とする.肥料回収は, 月に1・2回程度となる.家庭用も同様である.処理した肥料は, 有機肥料として, 化学肥料と農薬によって地力の衰えた緑農地の健康を取り戻すのに役立てる.
    以上のように, 我々の生活から生じる生ゴミの問題を解決するという事は, 生活環境整備の面だけでなく, 河川の清浄化, 空気の清浄化, 緑農地の蘇生等の面で必須の事項であることがわかる.
    そのような理由により, 当社はここに生活から生じるゴミ, 特に厨房から生じる生ゴミについて, 河川等を汚さないで, しかも得られた有機厨芥を緑農地の蘇生のために有効に利用できるような生ゴミ処理システムを考案したので, 普及を計っているものである.
  • 株式会社オーケー企画研究所
    1994 年 23 巻 3 号 p. 127-130
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 岡田工業株式会社
    1994 年 23 巻 3 号 p. 131-132
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 株式会社エステー研究所
    1994 年 23 巻 3 号 p. 133-135
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 大塚サイエンス株式会社
    1994 年 23 巻 3 号 p. 136-138
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 三友工業株式会社
    1994 年 23 巻 3 号 p. 139-141
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • ―発酵菌や水分調整材の無添加12時間処理で堆肥に―
    株式会社環境工学研究所
    1994 年 23 巻 3 号 p. 142-144
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • ユウキ産業株式会社
    1994 年 23 巻 3 号 p. 145-146
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • (高含水有機性廃棄物用)
    ケーシーエンジニアリング株式会社
    1994 年 23 巻 3 号 p. 147-149
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 株式会社ゼネラルラックス
    1994 年 23 巻 3 号 p. 150-152
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 株式会社ホーライ
    1994 年 23 巻 3 号 p. 153-158
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 金谷 健, 樫本 茂樹, 寺島 泰
    1994 年 23 巻 3 号 p. 159-164
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    一般廃棄物焼却灰埋立地からの重金属溶出に及ぼす雨水酸性化の影響に関して, 屋内カラム通水実験により検討した。実験は, 焼却残灰およびEP灰を用いて, 16年分の降水量に相当する模擬酸性雨水 (pH2.0~pH5.8) を通水して行なった.主要な知見は次の2点である. (1) 現時点での酸性雨とほぼ同じ程度の模擬酸性雨水 (pH4.0) によっても, 水道水 (pH5.8) に比べて, 焼却残灰からの重金属 (Pb, Zn, Fe) 及びCaの溶出量はそれぞれ11~50%及び85%増加し, EP灰からの重金属 (Pb, Cd, Zn, Fe) の溶出量は15~90%増加した. (2) 重金属の溶出量及び溶出率を焼却残灰とEP灰とで比較すると, 通水pHによらず, 溶出率はPb, Zn, FeともにEP灰が高いが, 溶出量はPb, ZnはEP灰が多くFeは焼却残灰が多かった.
  • 岩井 重久
    1994 年 23 巻 3 号 p. 165-170
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 石川 義紀, 西田 耕之助, 樋口 隆哉
    1994 年 23 巻 3 号 p. 171-179
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    非平衡反応モデルを開発し, 固形廃棄物の燃焼とガス化に用いる焼却炉の排出ガスの成分を予測した.このモデルによって, 化学量論的条件が存在している場合の焼却炉の一次燃焼室排出ガスの成分予測が効果的に実用化できる.このモデルでは, 廃棄物の乾燥と熱分解が気化ガス成分と残留物の個別燃焼に続いて起こると仮定する.このモデルを, pine wood (松の木) の燃焼に適用し, 温度 (1, 100~1, 500K) , 初期水分含有量 (0~40%) , 過剰空気率 (100%まで) などの運転条件の関数として排出ガス成分を計算した.このモデルを疑似化学量論的な燃焼にも拡張し, 水蒸気注入を行わないガス化プロセスをシミュレートして, 推定した結果を実験データと比較した.理論と実験とは大体よく一致した.
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