環境技術
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47 巻, 5 号
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技術論文
  • 古川 浩司, 川口 寿之, 工藤 清惣, 中澤 智子, 佐藤 亮平, 船坂 鐐三, 奥村 明雄
    原稿種別: 技術論文
    2018 年 47 巻 5 号 p. 278-285
    発行日: 2018/07/20
    公開日: 2018/07/27
    ジャーナル フリー

     液体クロマトグラフィー/タンデム型質量分析法(LC/MS/MS)による水道水中のアニリン・キノリン同時分析法の検討を行った.

     検討の結果,アニリン標準液の検量線は1.0~20 μg/L の濃度範囲で,キノリン標準液の検量線は0.01~0.20 μg/L の濃度範囲で,良好な直線性と良好な妥当性評価結果が得られた.また,1.0 μg/L アニリン標準液の併行精度は0.82%,0.01 μg/L キノリン標準液の併行精度は2.7%であり,良好な結果であった.さらに,水道水及び水道原水への添加回収試験(n=5,5日間)を実施し妥当性を評価した結果,併行精度4.3%~5.6%,室内精度4.8%~12%,真度98.8%~107%であり,アニリン及びキノリン共に良好な妥当性評価結果が得られた.

     本分析法は,液液抽出や固相カラム抽出などの前処理工程を省略し,直接,試料をLC/MS/MS 装置に導入することができ,迅速かつ簡易にアニリン及びキノリンの定量分析が可能な分析法である.

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