本研究では, 千葉県君津市の実汚染サイトから単離したメタン資化性細菌
Methylomonassp.Ksw III株の培養特性, トリクロロエチレン (TCE) 分解特性, およびバイオオーギュメンテーションへの適用可能性に関して検討を行った.各培養条件におけるKSW III株のTCE分解活性に関して検討した結果, 培地中の無機塩類濃度によってTCE分解活性が顕著に影響されることが明らかになった.また, KSW III株のTCE分解活性が, 汚染サイトの土壌を添加しても影響されないことを確認した.さらに, KSW III株のバイオオーギュメンテーションへの適用効果に関して, 土カラムテストレベルで評価した.この結果, バイアルテストと同レベルのTCE分解容量を得ることができた.本結果から, KSW III株が汚染サイトのバイオオーギュメンテーションに適用可能であることが示された.
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