徳島市域において違った汚濁形態を示す6採水地点水質測定値 (pH, DO, BOD, COD, SS) と気象条件 (気温, 気圧, 湿度, 降水量, 日照時間, 水温) との関連性を重回帰分析を用いて解析し, 下記の結果を得た.
1) 汚濁の極めて大きい場合も, 少ない場合も, 水質測定値に対して気象等の影響は小さかった.
2) 各測定項目の中でも, DOが気象条件の影響を最も受けており, その中でも水温とは負の回帰を示していた.
3) 閉鎖性水域の要素をもつ河川, 赤潮現象の認められる河川においては気象等の影響が大きかった.
稿を終えるにあたり, 本研究に際して種々の御指導及び援助を頂いた, 徳島市保健衛生部公害対策課, 馬居吉一課長はじめ課員一同に深く感謝の意を表します.
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