以上, 1区浸出水中における窒素挙動と対策について検討を行った結果を要約すれば, 以下のとおりである.
(1) 窒素濃度は, 夏季に低く, 冬季に高い値を示しつつ, 残存水面が減少するに従って増大し, 海面埋立が中止されている間は減少するとはいえ, 1993年度の年平均値約38mg/lに達し, その74%はアンモニア性窒素であった.そして, 最終的には, 120mg/lに達すると予測された.
(2) 6基のエアレータのフル稼働と浸出余水返送法の組み合わせによる好気嫌気循環式生物学的脱窒法を検討した.その結果, 高率酸化池から自然酸化池へ3, 000m
3/dayの高率酸化池水を返送すれば, 総窒素は約30~40mg/lまで浄化されると予測された.
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