環境技術
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40 巻, 2 号
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研究論文
  • 柳澤 満則, 中村 奏美, 中崎 清彦
    2011 年 40 巻 2 号 p. 100-107
    発行日: 2011/02/20
    公開日: 2012/02/01
    ジャーナル フリー
    本研究では,バイオマス系廃棄物である製紙汚泥,タケ,アナアオサ,焼酎粕を原料とし,廃棄物であるホタテガイウロに含まれる中腸腺の圧搾液を粗酵素溶液(ホタテガイ粗酵素)として用い,乳酸菌との同時糖化発酵(SSF)によってL-乳酸の生成を試みた.ホタテガイ粗酵素はセルラーゼ,アミラーゼをそれぞれ22,170units/L含み,試みたすべてのバイオマス系廃棄物からL-乳酸を生成できたが,中でも,でんぷんを多く含んでいるアナアオサと焼酎粕でL-乳酸濃度が高く,液体培養SSFでそれぞれ3.6g/L,9.3g/Lとなった.また,それぞれのバイオマスに含まれるグルカンからのL-乳酸変化率は,いずれも25%以上と高い値となった.引き続いて,固体培養のSSFを行ったところ,アナアオサから13g/L,焼酎粕から26g/Lとさらに高濃度のL-乳酸を生成することができた.
  • -増殖特性とメタノール脱水素酵素の発現-
    日比 慶久, 奥田 雅代, 佐久間 隆介, 岩間 智徳, 河合 啓一
    2011 年 40 巻 2 号 p. 108-114
    発行日: 2011/02/20
    公開日: 2012/02/01
    ジャーナル フリー
    高度工業製品に広く用いられているEu存在下でコロニー径の拡大が認められた細菌が分離された.本分離菌株をMethylobacterium sp. MAFF211642と同定した.メタノール無添加1/100肉汁平板培地では30µM濃度でEuあるいはSmによりコロニー径の拡大が見られたが,0.5%メタノール添加培地ではSmのみに拡大が認められた.その他の希土類元素や金属元素はメタノールの有無にかかわらず増殖にほとんど影響しないか,阻害した.液体培養では,メタノールあるいはSmの単独添加に比べ,メタノールとSmを同時に添加すると生菌数が10倍ほど上昇した.本菌株の粗酵素液中のメタノール脱水素酵素は,メタノール及びSmを同時に添加すると無添加時に比べおよそ5.4倍高い比活性を示した.
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