環境技術
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48 巻, 2 号
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研究論文
  • 土佐 光司, 中島 宇衣子, 佐々木 佑輔, 縄井 裕平
    2019 年 48 巻 2 号 p. 84-90
    発行日: 2019/03/20
    公開日: 2019/03/29
    ジャーナル フリー

     ジャトロファがバイオディーゼル燃料の原料として注目されてきた.ジャトロファの持続可能な生産には,油粕に含まれる肥効成分を回収し,栽培に用いた土壌に循環させることがのぞましい.また,ジャトロファ油粕には発がんプロモーターであるホルボールエステルが含まれている.油粕の再利用にあたり,このホルボールエステルを減少させておくことが, 作業者の健康上のぞましい. そこで, 本研究の目的を,ジャトロファ油粕の堆肥化におけるホルボールエステルの挙動を知ることとした.ジャトロファ油粕を堆肥化し,堆肥中のホルボールエステル濃度の変化を測定した.ジャトロファ油粕中のホルボールエステル濃度は堆肥化により低下し,60日後にはもとの10%程度以下に低下した.さらに,植種に用いた堆肥中のリパーゼ産生菌によるホルボールエステルの分解について検討した.単離されたリパーゼ産生菌によりホルボールエステル濃度が低下した.

報告
  • 岡田 誠之, 福井 啓太
    原稿種別: 報告
    2019 年 48 巻 2 号 p. 91-97
    発行日: 2019/03/20
    公開日: 2019/03/31
    ジャーナル フリー

    近年,住宅地域に葬祭施設が建設されるようになり,室内の線香や焼香の煙が施設から排気され,その排気が周辺住民の苦情の対象となる事例が生じている.そこで①水噴霧処理,②活性炭処理.③常温触媒処理について実験室的規模で脱臭性能を検討した.線香臭・焼香臭を対象として,臭気濃度を用いて脱臭の性能について基礎的な実験を行い,空間速度と脱臭効率で評価した.線香の種類によって脱臭効率が異なり,水噴霧処理では脱臭効率が低く,活性炭処理では脱臭効率が高く,活性炭処理と常温触媒処理を組み合わせることによって処理効率を高めることが明らかとなった.

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