環境技術
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36 巻, 6 号
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研究ノート
研究論文
  • 大野 誠, 小澤 泰裕, 水野 彰, 小野 泰蔵
    2007 年 36 巻 6 号 p. 427-433
    発行日: 2007/06/20
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    大気中に放出されたフロンはオゾン層の破壊や地球温暖化を招く. こうした地球環境への影響を抑止するための措置として, フロンの回収, 移送, 無害化処置が行われている. すなわち, 回収業者がフロンをボンベに回収し, そのボンベを破壊業者まで陸送し, 無害化処理する. こうしたフロンの集約処理過程には移送に伴う危険性や費用が発生する. 一方, その場で分散処理する方法があれば, 移送に伴う危険性がなく, またその費用も削減され, 安全かつ総合的にコストを下げることが可能になる. 本研究では, 分散処理が可能なオンサイト型フロン分解装置を開発した. 具体的にはアークプラズマを用いた分解装置の最適化と電極の長寿命化を検討し, 装置重量が400kgのオンサイト型装置の開発に成功した. さらに, アークプラズマの欠点である電極の消耗を最小限に抑え, 電極を交換せずに長時間安定してフロンを分解することを可能とした. また, 環境省の排ガス・排水基準値もクリアし, ダイオキシン類が発生しないことも確認した.
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