2, 4-ジニトロフェニルヒドラジン (DNPH) 及びリン酸を含浸させたSep-PAKC-18カートリッジに, 大気及び工場排ガス試料10~100lを1l/minで通気し, C
1-C
5脂肪族アルデヒドを捕集した.カートリッジ内で生成した2, 4-ジニトロフェニルヒドラゾン誘導体をアセトニトリルで溶出し, 溶出液をカチオン交換樹脂で処理し, 未反応のDNPHを除去した.こうして得られた溶出液3μlをスプリットレス法を用い, ガスクロマトグラフに導入し, リテンションギャップ, Ultra-1及びDB-5キャピラリーカラムを直列に接続したカラムで分離し, 水素炎イオン化検出器で検出した.空気のC
1-C
5アルデヒド及びケトンがよく離され, 空気試料中のppm-ppbレベルのアルデヒドがアクロレインを除いて相対標準偏差0.6~2.2%で定量された.検出限界は試料空気100lを採取したとき, 0.1~0.4ppbであった.工場排ガス中のアルデヒド分析において, 本法による分析値は高速液体クロマトグラフ法の分析値と良い相関を示した.
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