水系感染症を引き起こす
Cryptosporidium parvumに対しては,
in vitro脱嚢試験, DAPI/PI染色試験などでも生育活性が評価されているが, 最終的には動物感染試験で直接感染性が評価される.その方法については, 使用動物や評価基準など種々試みられている.本報ではSCID (重症複合免疫不全) マウスを用い, 糞便中に排出されるオーシスト数の経日的な変化から,
C.paruumの感染性を定量的に評価する方法を提案した.オゾン処理を行ったオーシストと無処理オーシストに対して本試験法を適用した結果, 感染性ならびにその低減効果を評価できた.また実験動物を屠殺することなく, 使用する動物数を1/4~3/4程度に減らすことも可能であった.さらに
in vitro脱嚢試験を行い, 動物試験の結果と比較考察した.
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