リアルな植物をCGで表現する際には,樹木の成長,花弁の配置など様々な既存のアルゴリズムあることが知られている.本研究では,これらのアルゴリズムを脱構築し,さまざまな植物の形状,配置,成長などのアルゴリズムを,抽象的なキネティック・アートのパラメータにインタラクティブに組み合わせることにより,植物のアルゴリズムを利用した新たな動的な数理造形を生成するアート作品として,Processingにより制作した.タイトルの「Org.」は「Original」「Organic」両方の意味を含意させている.形状・動きの抽象美を植物から借りつつ,表現物のオリジナル性を高めるため,色に関しては初期値では本研究者の創意に基づく配色になっているが,鑑賞者によってインタラクティブに変更することが可能である.
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