巻号一覧
47 巻, 5 号
選択された号の論文の10件中1～10を表示しています
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加藤 裕一, 山口 静馬原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 305-309
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリー騒音に対する人間の心理的評価には、これが主観的判断に基づいていることから、不可避的に"あいまい性"が混入してくる。本論文は、心理的評価がもともと有しているこのあいまい性に対し、ファジィ理論を用いて定量化を試みたものである。すなわち、騒音に対する心理評価結果をいわゆるメンバーシップ関数でまずいったん定量化する。この後、客観的に計測又は予測可能な任意のレベル確率分布に従う変動騒音に対し、主観的反応としての心理的評価をどのように下すかといった問題を考察するための新たな評価方法を提案している。更に、本評価法を道路交通騒音に対する心理実験結果に適用して、その正当性と有効性についての検討を行っている。本論文で提案した方法は、いまだ研究の初期段階にあることから今後に残された問題点も多くあるが、客観的に把握できる騒音変動現象と本質的に主観性を有している心理的判断現象とを関係付けるための重要かつ有効な手法となるものと思われる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (605K) -
上田 裕市, 渡邉 亮原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 310-317
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリー聴覚障害者に韻律情報を伝達するための視、触覚呈示方式の評価法を提案する。韻律情報をアクセントや時間要素などが複合したものと捉え、複数の要素を同時に識別する実験課題において、各要素を個別に識別する場合と同じスコアが維持されていることが伝達方式としては望ましい。そのために本評価法では、韻律的に特徴を持たせた単語音声のピッチパタンからなる刺激集合を標準化し、種々の実験条件下で系統的な識別実験を行う。例として用いた視覚及び触覚呈示方式の評価結果によると、触覚呈示において実験条件の複雑化に伴い韻律情報が伝わり難くなる傾向が見られ、これはアクセント要素ではなく、時間要素の識別能力の低下に起因することが推定された。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (963K) -
久野 和宏, 倉田 勤, 野呂 雄一, 井 研治原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 318-326
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリー幾何音響学に基づき直方体室内の音線を斜め波、接線波及び軸波にグループ分けし、各グループに含まれる音線と室表面との衝突周波数の分布について考察した。残響場における音響エネルギーの時間減衰は衝突周波数の分布の母関数で表され、そのレベル波形は衝突周波数の分散及び室表面の吸収率が大きくなるにつれ湾曲することを示した。すなわち、残響特性のいわゆる曲がりは、グループ間及びグループ内の音線の特性のばらつきに由来することを示した。また、定常場における各グループのエネルギー分担率と室形状及び吸収率との関係について検討を行った。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1037K) -
平原 達也原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 327-335
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリー本論文では、入力レベルに応じて特性が変化する蝸牛の基底膜振動系のフィルタリング特性を機能的に模擬した、1〜21Barkをカバーする61チャンネルの適応Q型蝸牛フィルタの構成と諸特性について述べる。本フィルタは、カスケード・パラレル型の線形蝸牛フィルタに適応Q回路を導入することによって実現される。本フィルタを用いて得られる音声スペクトログラムを従来の線形蝸牛フィルタモデルによるスペクトログラムと比較し、本フィルタが、AGC効果、急激なスペクトル変化部分の強調効果、同一時間フレームにおける周波数・時間分解能の両立効果といった聴覚系の特徴的なスペクトル分析特性を持つことを示す。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1340K) -
山田 顕, 関口 春樹, 中村 僖良原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 336-341
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリー有限幅の超音波ビームが液体中から固体の表面にレーリー臨界角で入射した場合、試料からの鏡面反射成分と漏洩弾性表面波の再放射成分とが逆位相で干渉することにより、反射ビームにヌルゾーンが形成されることが知られている。本報では、2個の拡散ビーム超音波トランスジューサを液体中で試料面に平行に配置して広範囲な角度成分を持つ超音波の送受信を行い、ヌルゾーンを検出して表面波速度を測定する方法を示した。この方法では、平面トランスジューサによるこれまでの測定装置に用いられた特殊な角度調節機構は不要であり、受信出力が極小となる位置でのトランスジューサと試料との間の距離を測定するだけで容易に表面波速度が求められる。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (757K) -
三井田 惇郎, 新谷 泰男原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 342-347
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリー本研究では、音波の反射の特殊な場合として、半無限平板に入射する球面音波によって生ずる反射音場を表す近似式を導いた。近似式はFresnel-Kirchhoffの回路理論を用いて"音波反射指向係数"なる量を定義して表した。この指向係数は実際の反射波音圧と幾何光学的反射理論から得られる音圧との比で表される。この研究の信頼性を評価するために大気中で39.9kHzの音波を用いて実験を行った。その結果は、半無限平板から送・受信器までの距離が波長に比べて大きく、送・受信器の入射、反射角が小さい場合に計算結果と測定結果がよく一致した。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (673K) -
藤原 恭司, 尾本 章原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 348-350
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
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戸田 耕司原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 351-356
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (833K) -
今泉 敏原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 357-362
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
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津村 尚志原稿種別: 本文
1991 年 47 巻 5 号 p. 363-366
発行日: 1991/05/01
公開日: 2017/06/02
ジャーナル フリーPDF形式でダウンロード (574K)
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