騒音・振動環境分野では、自然要因の多様さや人間評価の非画一性に基づいて、様々な評価量が提案され、それぞれ固有な長短所を待ち合わせている。本研究では、L_x(x=5,50,95)評価量を一具体例にとり、各評価量間で説明変数から目的変数への一方向的な変換関係を求める回帰分析法とは異なり、互いに優劣なく双方向に変換可能な代表的一関連様式を見出す目的で主成分分析法にまず着目する。次いで、各L_x評価量間では本質的に非線形な関連様式を潜在させることから、線形関連様式を主とした公知の主成分分析法を非線形関連様式へ一般化できる一試みを、その原則論に力点をおいて提案する。更に、実L_xデータ間に適用しその実際的有効性をも実証する。
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