日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
51 巻 , 7 号
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  • 渡辺 裕二, 津田 米雄, 森 榮司
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 501-508
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    ポリ四ふっ化エチレン(PTFE;ポリテトラフルオロエチレン)は耐熱性、耐薬品特性、電気特性等が優れており広い分野で使用されている。しかし接着剤で接合できないことが実用での大きな制約となっている。一方、PTFEは融点が327℃と高いため、従来の数十kHzまでの周波数を用いた超音波接合装置では温度上昇の不足により接合できなかった。本研究では高分子材料の超音波吸収発熱量が高周波数の超音波により増大することに注目し、300kHzの超音波縦振動系を試作してPTFEシートの超音波接合を行った。直径2.2mmの溶接チップを用いて、厚さ0.1〜0.3mmのPTFEシート2枚のスポット直径約1.2mmの重ね合わせ接合が実現できた。接合に要した時間は2〜3秒であった。接合部を電子顕微鏡により観察した結果、従来のプラスチック試料の溶接部の溶融による接合機構と異なり、超音波振動による加熱及び温度上昇による試料表面の変形による局部的な機械的結合が接合に寄与していると考えられる。
  • 大村 浩, 田中 和世
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 509-518
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    精細ピッチパターン抽出の新しい方法を提案する。この方法の主な特徴は、有声音声中の基本周波数成分を抽出する簡単な波形フィルタリング技術によってピッチ周期が基本波に同期して決定されることにある。処理の第1段階は、基本波を抽出するために適応制御された波形フィルタリングプロセスである。第2段階は、ピッチパターン決定プロセスであり、これには2通りの方法がある。その一つは、ゼロ交差検出によるピッチ周期区分化による方法である。他は、調和単振動解析による連続ピッチパターン抽出法である。性能評価実験の結果、本方法が精細なピッチパターン抽出において特に有効であることが確認された。
  • 上田 裕市, 渡邉 亮
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 519-528
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    触覚を利用した聴覚障害者への音声情報伝達において、一般にスペクトル形状やホルマント周波数が母音の音韻性を伝達する情報として用いられるが、それらを直接触覚呈示する方式では、話者の発声器官の大小がスペクトル形状に反映されるために、男女、児童の発声による母音の同定において混同誤りが生じる可能性がある。本論文では、まず話者の特徴に依存しない母音の音韻特徴を得るためにピッチとホルマントの相関に基づく伸縮係数を用いたスペクトル正規化(線形周波数軸伸縮とレベル規格化)を提案した。次に、多数話者の母音認識性能及び合成母音の同定実験で推定された聴覚による母音正規化効果との比較により、本正規化法の有効性を確認した。また、触覚刺激呈示を考慮した母音の音韻特徴として正規化スペクトルの母音ベクトル表現とその振動触覚呈示方式を提案し、それが聴覚による母音の音韻性知覚とよく類似するカテゴリを形成することを明らかにした。
  • 渡辺 裕二, 津田 米雄, 森 榮司
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 529-537
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    100kHz以上の高周波強力超音波発生用振動子として外締め型振動子を提案し、試作振動子について能力測定を行う。外締め型振動子は圧電素子(2個)、半波長一様棒、支持用ホーンの各構成要素を支持用ホーンの節位置を利用して外側から十分に締め付けて構成する。外締め型の特徴は、(1)圧電素子の共振周波数で設計するので素子のパワーを有効に取り出せる、(2)圧電素子に十分な圧縮力を加えることができる、などである。145kHz試作振動子について能力測定を行った結果、90%の電気音響変換効率が得られた。組み立て状態が理想的であれば適当な音響負荷抵抗に対して200W程度の音響パワー出力が得られる。
  • 尾本 章, 川瀬 康彰, 藤原 恭司
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 538-547
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    本論文は、障壁表面の音響的特性が音源側・受音側で異なる場合の回折場の計算方法について、基礎的な検討を行ったものである。半無限障壁による回折問題において、障壁表面が有限のインピーダンスを持つ場合など、任意の開き角を持つ楔形障壁に対する解を応用することがある。これは音波の経路に対応する項に障壁表面での反射係数を掛ける方法であり、非常に実用的な計算を行うこともできる。しかし、これはあくまで近似的な方法であり、その妥当性は定量的に議論されるべきである。そこで本論文では、音場を2次元に限定した上で半無限障壁の音源側がソフト、受音側ではハードである場合の厳密解を導き、これと従来からの近似法との比較検討を行う。結果によると、両者の間に状況によっては2dB程度の差が見られ、今回導出した厳密解の方が小さめの値を示すことが分かった。
  • 近藤 公久, 筧 一彦
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 548-557
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    単語音声と同時に提示される文字が明瞭性の低下した音声の認識に与える影響を心理実験によって明らかにし、視聴覚情報処理の相互作用過程を検討した。提示する文字の持つ音韻的情報と意味的情報を独立に制御した刺激を用いることにより、文字列の音韻的情報及び意味的情報の両方が単語音声の処理に影響を及ぼすこと、刺激として非単語を用いた場合も有意味単語と同様に文字の音韻的情報が音声処理に影響を与えること、視聴覚の情報処理は特徴抽出レベルまでは互いに独立であり、音素決定段階以降に相互作用が存在することを示した。以上の過程を説明する視聴覚単語処理過程モデルを提案した。
  • 松田 和久, 鎌倉 友男, 熊本 芳朗
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 558-564
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    水中での2.8MHz円形開口集束音源による音軸上の音響流の立ち上がり特性について、レーザ・ドップラ流速計を用いて実験を行った。その結果、焦点付近では他の位置に比べ流れは急速に立ち上がる、また、音圧レベルが増加すると高調波成分の生成が増強されるため、音軸上の焦点以遠の位置で顕著に流速が増加することが分かった。理論と実験の比較のため差分法に基づく数値計算を実行した。それらは全体的によく一致している。本研究から流体力学的非線形性と音響的非線形性の両者は、特に、焦点以遠の領域で流れの発生に本質的な効果をもたらすことが明らかになった。
  • 平原 達也
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 565-571
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
  • 時田 保夫
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 572-576
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
  • 根岸 広和
    原稿種別: 本文
    1995 年 51 巻 7 号 p. 577-582
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1995 年 51 巻 7 号 p. 583-584
    発行日: 1995/07/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
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