平成11年4月施行の「騒音に係る環境基準」では,道路に面する地域においては,一定地域ごとに基準値を超過する建物の戸数や割合によって基準の達成状況を評価することになっている。そのための騒音推計には建物群による騒音減衰量を求める必要がある。筆者らは,模型実験結果に基づき,平面道路に面する地域における戸建て住宅群による道路交通騒音減衰量を求める予測式を提案した。しかし,予測式は実験の制約から必ずしも十分な精度ではなかった。そこで本研究では,実験システムを改良し,より精度の高い予測式を導出し,検証実験と既往の研究との比較により,その有効性を検証し,予測式が「環境基準」の評価に適用可能なことを示す。
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