日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
56 巻 , 6 号
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  • 和田 仁, 竹内 正孝, 菅原 広格, 小池 卓二, 小林 俊光, 朴沢 孝治, 玄間 隆志, 奈良 誠
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 379-383
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    鼓膜の振動様式を計測するために, 近年, よく用いられる手法として, 時間平均法によるホログラフィ干渉法がある。しかし, この方法は, 計測に過大な入力音圧を要し, また, 位相情報が得られず, 臨床応用には不向きであった。そこで本研究では, 時間平均法に参照光正弦波位相変調法を加えた電子式スペックル干渉法を適用した, 高感度で高速な鼓膜振動挙動計測システムを開発し, モルモット側頭骨標本の鼓膜振動挙動を計測した。その結果, 70〜85dB SPLの比較的小さい入力音圧でも鼓膜振動振幅と各部の相対位相を計測できたことから, 臨床応用の可能性が示唆された。
  • 辻川 剛範, 塩崎 尚徳, 梶川 嘉延, 野村 康雄
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 384-395
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    スピーカシステムの非線形歪を除去するにはスピーカシステムをVolterra級数展開でモデリングする必要がある。その方法として, 複合正弦波を用いたVolterra核測定方法がある。しかしながら, 従来の方法は非線形成分の振幅特性のみの測定であり位相特性は考慮されていない。また, スピーカシステムが2次までの歪しか持たないものとして測定システムを構築しており, 3次以降の高次の歪が測定にどのような影響を与えるかを考慮されていない。また, アンチエイリアシングフィルタの振幅や位相のずれが考慮されていないという問題点があった。そこで本論文では, 位相特性, 3次歪が測定に与える影響, アンチエイリアシングフィルタによる位相や振幅のずれを考慮した複合正弦波によるスピーカシステムの同定方法を提案する。次に, その方法を用いて実際のスピーカシステムを同定し, 非線形逆フィルタを用いて2次非線形歪の除去をオフラインで行い, その除去効果を検証する。
  • 内田 照久
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 396-405
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    話速変換音声に対する主観的なピッチ感を測定した。変換音声には平均F_0に有意差がないにも関わらず, 発話速度の低下に伴って音声はより低く認知されていた。音声を150%伸長した場合の認知的なバイアスの推定値は, 約-14.0melであった。次に話速変換による話者の性格印象への影響を検討した。性格特性5因子モデルに基づく測定の結果, 協調性は速度の低下に伴っていったん上昇, 更に遅くなると低下した。外向性, 開放性, 誠実性では, やや速い発話にピークがあり, 速度の低減と共に低下した。情緒不安定性にあまり影響はなかった。聴取者は性格印象を特性因子ごとに多元的に評価しており, 話速変換により組織的に影響を受けていた。
  • 永幡 幸司
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 406-417
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    本研究では, 視覚障害者がある場所で聞こえてくる音からその場所を特定する際の過程の分析を行った。その結果, 視覚障害者が音から場所を特定する過程には, ある音の存在からおおざっぱに場所の特徴を特定した後に, 他の音の存在から詳しく場所を特定していくという「階層的」な過程と, ある場所で聞かれる特徴的な音すべてを総合的に判断することで場所を特定するという「並列的」な過程の2種類があり, 人によってそのどちらかを採用していることが分かった。また, どちらかの過程を採用するにせよ, 音から場所を特定する際に具体的に用いている音は, 人によって異なっていることが明らかとなった。
  • 秋山 好一, 濱 裕光, 松田 稔
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 418-426
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    楽曲分析の一つとして, 旋律パターンを判別するための手法は旋律を比較する形で発展してきた。その多くの分析手法は目的毎に特異な分析形態をとっているのが普通である。本論文は, 日本の歌謡曲においては伝統的旋律の一つである演歌旋律パターンの類似関係について述べている。その類似関係の評価は旋律パターンのスペクトル傾度空間におけるファジィクラスタリングによって行われる。日本の歌謡曲531曲に適用したクラスタリングでは, 演歌と非演歌の二つのクラスタに大別できた。演歌が集群したクラスタ内の特徴ベクトルから演歌に共通する旋律パターンの特徴を類推する。更に, 旋律パターンのスペクトル傾度と旋律進行のお互いの関連についても議論する。
  • 宮川 雅充, 鈴木 真一, 青野 正二, 高木 興一
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 427-436
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    本研究では, 様々な環境音を対象に, 音源の映像が音の印象に与える影響を検討した。環境音としては, 日常聞かれる音62種類を用いた。音のみを呈示した場合と映像を付加して呈示した場合について, 音の印象を, 被験者に回答してもらい, SD法により評価した。映像の有無による音の印象とL_<Aeq>の対応の変化を音源の認識度別に調べた結果, 快適さの印象とL_<Aeq>の相関は, 音のみを呈示した場合には比較的高かったが, 音源の認識度の低い音の場合, 映像を付加すると低くなった。その原因は, 音源の映像により, 水の音の印象が快い方向, 摩擦音の印象が不快な方向に変化したためと考えられた。更に, 因子分析によっても同様の結果が示された。
  • 戸井 武司, 加藤 英介
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 437-444
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
    高速複写機内にあるポリゴンミラー周りの複写機ユニットの騒音実測から, 待機騒音の要因を調べた。その結果, 音圧が作用することで構造体に振動を生じさせる音響加振力による回転騒音, 広帯域騒音, 内部共鳴騒音と, 構造加振力によるモータ加振騒音の四つに分類できた。次に, 騒音不快指数を用いた不快周波数の判定法を提案し, 快音化のために対策すべき周波数の優先順位及び複写機ユニットの構造変更の箇所を効率的に決定できた。更に, 構造物に分布して作用する音響加振力を有限個の仮想音響加振力に置き換える手法を考案し, 実験的に同定することで, 複写機ユニットの簡易モデルから生じる外部騒音の音圧分布やその音圧値が正しく予測できた。
  • 崔 博坤
    原稿種別: 本文
    2000 年 56 巻 6 号 p. 445-450
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 56 巻 6 号 p. 451-452
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
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