単語中から半自動的に抽出した609種のVCV音節パターンの評価を行い、これらを連結して大語彙の単語標準パターンを作成する。次に、単語中のVCV音節を用いた予備選択法と、ベクトル量子化法とユークリッド距離による特定話者の単語認識法について述べる。また、音韻ごとのマハラノビスの汎距離によるマルチスピーカの単語認識法について述べる。1,005個の単語辞書を用いた100都市名の単語認識において、1/300に単語候補を絞り込んだ後、男性話者3名の特定話者単語認識で平均90.7%、5名話者の平均から標準パターンを作成し、そのうち3名を認識するマルチスピーカの認識実験で平均91.7%の単語識別率を得た。
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