日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
75 巻, 6 号
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巻頭言
論文
  • 竹中 一孝, 千村 大, 陶 良
    2019 年 75 巻 6 号 p. 323-329
    発行日: 2019/06/01
    公開日: 2019/12/01
    ジャーナル フリー

    超音波を用いた速度計測は一般的にドップラ法が用いられているが,速度が低い場合,ドップラシフトは小さく,測定精度低下の問題がある。ダブルパルス法を用いた場合では,広帯域の信号を必要とし,信号処理に相互相関を用いれば距離と速度を同時測定できる一方,自己相関を用いればドップラシフトの影響を受けにくいトレードオフがある。本論文では,比較的に低い速度を高精度に測定する手法の確立を目指し,感度補正型ダブルパルスを用いて,相互相関と自己相関の二つの処理手法,更にドップラ法との比較検討を行った。その結果,感度補正型ダブルパルス法と自己相関処理を併用することは,低速度の計測に有効であることが示された。

技術報告
  • 吉田 準史, 八田 いぶき, 山下 励
    2019 年 75 巻 6 号 p. 330-335
    発行日: 2019/06/01
    公開日: 2019/12/01
    ジャーナル フリー

    本研究では,ロボット掃除機の放射音評価手法についての基礎検討を行った。始めに,ロボット掃除機放射音の物理特性を把握するため,自由に室内を移動するロボット掃除機を10本の支柱で囲んだ一定の範囲内で自動モードで稼働させた状態の音響パワーレベルを取得した。次に,ロボット掃除機放射音が住環境に及ぼす影響を定量的に把握するためにモデルルームの評価点における音圧レベルから会話明瞭度(AI値)を算出した。更に評価の手順を少なくするため,評価点の音圧レベルを測定せずに音源から評価点までの音響伝達関数と前述の音響パワーレベルを用いることでAI値を推定することによる評価を行うこととした。最後に,これらのロボット掃除機放射音の物理特性とAI値から居住空間の音環境に配慮したロボット掃除機開発に必要となる音響パワーレベル(目標値)を設定する手法も考案した。

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