ポリゴンミラーのような高速回転体を有する構造物から生じる騒音は, モータ加振騒音, 広帯域騒音, 内部共鳴騒音, 回転騒音の四つに分類できる。ここで, 回転騒音は高速回転体とその周辺の空気との干渉現象により著しく増大し, 単一周波数成分で特に高い音圧となる。そこで, 回転騒音の音響出力を算出し, 音響出力と同等の仮想点音源として定義した。次に, ポリゴンミラーを含む閉空間で仮想点音源を用い, 上部パネルへ作用する音響加振力を音響有限要素解析より算出した。更に, 音響加振力を用いて算出した上部パネルの振動により外部へ放射される騒音を予測し, 吸音材料の低騒音形状の提案から回転騒音の低減を可能とした。
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