名古屋市では, 市内の国道1号沿道に騒音常時監視装置を設置し, 1974年以来騒音レベルの測定を継続している。本研究では, これらのデータの中から, 1988〜1995年度の平日に観測されたL_<Aeq>を用いて, 道路交通騒音と自動車交通量との関係について検討を行った。その結果, (1)道路交通騒音は, 交通量と大型車混入率に大きく依存しており, 交通量の増加と大型車混入率の上昇は, L_<Aeq>を押し上げると共に, その測定値の変動を減少させること, (2)時間交通量が2, 000台を超えると, L_<Aeq>の算術平均値は70dB以上となり, また標準偏差は, 1, 000台を超えるとほぼ2dB以下となること, (3)交通量と大型車混入率を説明変数とする回帰式から, 沿道におけるL_<Aeq>を推定し得ることなどを示した。
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