物体・計測面間距離が十分でない場合の超音波イメージングシステムにおいて, 物体は計測面から十分遠方に存在するものと仮定して構成した画像再生アルゴリズムを用いた場合のシステム伝達特性について検討を行った。システムの伝達特性を規定するものとして, 点拡がり関数に注目し, 誘導を試みた。特に, 近距離イメージング系の場合には解析的な誘導が困難なため, 点拡がり関数の近似解に含まれる各未知パラメータを遺伝的アルゴリズムにより推定した。この結果, シャープネスに関しては理論値に近い特性が得られたが, 位置に対して非定常となり, 再生画像に部分的な位置ずれを生ずることが分かった。
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