日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
73 巻 , 6 号
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巻頭言
論文
  • 坂梨 龍太郎, 小野 順貴, 宮部 滋樹, 山田 武志, 牧野 昭二
    2017 年 73 巻 6 号 p. 337-348
    発行日: 2017/06/01
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー

    近年,独立に動作する複数の録音機器を用いた非同期マイクロホンアレーが検討されている。非同期マイクロホンアレーは多チャネルのA/D変換器を必要としないので,従来より安価であり,マイクロホンの配置を柔軟に行えるという利点がある。一方,各チャネルの信号が時間的に同期して録音されておらず,また異なるA/D変換器を用いているために,録音開始時刻オフセットやサンプリング周波数ミスマッチ(以下ではミスマッチパラメータと総称する)が生じてしまう。従来,ミスマッチパラメータを推定して時間同期補償を行うために幾つかの手法が提案されている。しかし,処理が複雑であるために長時間の録音に対しては多大な処理時間を要するという問題がある。そこで本論文では,高速な時間同期補償と高性能な音源分離を実現するために,ミスマッチパラメータ推定と音源分離の両方を共通の教師信号を用いて行う枠組みを提案する。教師信号には,ある話者,あるいはある音源のみが音を発している区間である単一音源区間の信号を用いる。提案法では,時間的に離れた位置にある二つの単一音源区間の信号を手がかりに,ミスマッチパラメータを推定して時間同期補償を行う。更に,単一音源区間の信号を音源分離の教師信号として用い,またマイクロホンの分散型配置が可能という特徴を活用するように,音源分離手法であるSN比最大化ビームフォーマとDuong法を拡張する。実験の結果,提案法により十分な精度での時間同期補償が可能であり,また高い音源分離性能が得られることを確認した。

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