方形断面ダクト内の任意の数のモード成分を含む騒音を制御対象とし、モード分解・生成に基づいた1入力1出力の信号処理系を持つフィードフォワード型ANCシステムを提案した。同一断面のダクト壁上に設置位置を制限したセンサを対象モード成分数と同数用いたモード分解では、分解が不可能になるモードの組があることと、正方形断面ダクト内で騒音の低次のモード成分から制御対象とすると、(0,0)〜(1,2)、(2,1) の8個のモード成分へのモード分解が可能であることを示した。また、モード生成についても同様の結論が得られることを示した。騒音の各モード成分を完全消音する、モードごとの信号処理系の伝達関数を導いた。4個のモード成分を含む騒音を制御対象にしたフィードフォワード型ANCシステムを用いた実験により提案手法の有効性を確認した。
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