非線形・回折両効果を考慮した2次元/軸対称定常集束音場の有限要素解析を行っている。衝撃波が形成されないような弱非線形性の仮定のもとで非線形波動方程式を線形化し、非線形定常音場を基本波と第2高調波が重ね合わさった場として表現している。線形化された支配方程式を2次元要素で空間的に離散化している。線集束音源(2次元モデル)と点集束音源(軸対称モデル)について2,3の数値実験を行い、理論解あるいは解析解と比較した結果、本手法は大開口角であっても非線形集束音場の数値解析を精度良く行えることが示された。更に、周波数40kHzの超音波を用いた空気中実験の結果から本手法の有効性が検証された。
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