全国38都市の市役所が実測した環境騒音, 道路交通騒音のデータを用いて比較, 検討を加えた。38都市をDID人口密度により3分類し比較を行った。得られた結果は, 環境騒音に関しては, 密度の高い都市では昼間の値が大きいこと, 夜間の値が他の密度の都市と比較して大きいことや, 密度が中程度の都市では時間帯別で朝, 夕の値が大きいこと等が分かった。道路交通騒音に関しては密度の高い都市では朝, 昼, 夕の値が同程度であること, 中程度の都市, 低い都市では昼間の値が大きいことが分かった。道路交通騒音の経年変化を見ると, 中程度の都市では, 交通量が少なく静かだった地点で交通量, L_50ともに増加傾向があることが分かった。
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