この論文は,単母音と単語中母音の認識率の一改善法を説明する。認識には,線形予測分析によって求めたローカルピークの周波数分布を用いたので,その数によって標準パターンを変えた。結果として単母音の場合,認識率は25chでローカルピークを数えないで認識した場合と比べて,ローカルピークの数を8(12)chごとに数えたとき,男声(女声)について94.4%(91.2%)で1.7%(1.5%)の認識率上昇があった。同様に単語中母音の場合の認識率は,25chでローカルピークを数えないで認識した場合と比べて,ローカルピークの数を6(12)chごとに数えたとき,男声(女声)について85.4%(77.1%)で1.2%(2.7%)の認識率上昇があった。
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